エネマグラなんか知らない俺と (Page 5)
社長の掌が俺の臍下に添えられ、言われるまま深呼吸をした途端腹の奥が急激に熱を孕む。
何もしていないのに息をするだけで電流が走るような刺激を受け、ガクガクと膝が震えた。
エレベーターが開いても脚を踏み出せずにいると、社長は俺の腰に腕を回して廊下まで引きずり出す。
間違いなく射精はしていない、していないのに射精直後みたいな気怠さが纏わりつく。
重厚なドアが開かれるなり俺はその場に崩れ落ち、社長の手によってスーツを脱がされていく。
ガチガチに勃起した陰茎と、震えの止まらない下半身を曝け出して延々と続く快感に目が眩む。
「思った通り可愛らしい人だ。私はあなたを幸せにしたいんですよ、あの日の面接で恋に落ちたんです」
「は?こ、恋って…あ、あっイくっ…っあ!イった?イった、イくっ」
「ふふ…素晴らしい才能をお持ちですね、あなたは愛される体質のようだ」
膝を左右に割り広げられるだけでケツの中がじんじんと熱を持って何も我慢ができなくなる。
入れられていた黒い変な形をしたブツを引き抜かれ、自分でもわかるくらいケツの穴がひくついている。
俺は普通に女の子が好きだし男に掘られるなんて信じられないが、まだ足りていない。
社長がスラックスを下げる間も物足りなさに性器を扱いて場所も何も考えずオナった。
この人に抱かれて、クビになる心配もなく生きていけるならそれでもいいかもしれない。
「しゃ、ちょ…んぁ、あっやば、またイッ…!…」
「社長、じゃなくて…剛志と呼んでください、進」
「つ、よし…剛志っイく、イくっ」
さっきまで入っていたものとは比べ物にならない質量の性器が入りこむとみっちりと塞がれた俺の中が満たされる。
隈なく擦りあげられる感覚に腹の奥が疼いて、社長に脚を絡ませながら俺も腰を振った。
過去一のセックスだ。イきたいタイミングで俺の陰茎を扱く社長に促されるように射精して、同じく俺の中に射精した社長を締めつける。
「私の秘書になってください、あなたが傍にいないと心配なんです」
痴漢だとか社長だとかはひとまず置いておいて、この人が本気なら今後のことを考え直す必要がありそうだ。
同性に興味はなかったが相性はかなりいいし、様子見はした方がいいにしても社長に気に入られるのは悪くない。
事後に煙草をすすめる社長に頭を下げて、煙を吐き出す。
この人の隣で、臆さず前に進もう。
Fin.
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