淡い思い出が濃密に変わった日

・作

安部大輔は自分が高校生だった時の学校の新任教師。指導教師は当時、担任だった三浦先生となった。初めての授業が終わり、他の教師が誰もいなくなった教室の片づけを三浦先生としているとき、安部は当時から好きだったことを彼に伝えた。子どものころ叶わなかった思いは、同じ場所で濃厚に変わり、交わる。

「安部先生、初めての授業はどうだった?」

「緊張しました…でも生徒たちと仲良くなれそうな気はしてます!」

 俺、安部大輔は母校だったこの高校で教師となった。初めての授業を終え、俺の指導の教師、三浦先生と教室の片づけをしている。

「三浦先生に、先生と呼ばれるのは違和感があります。昔は先生の生徒だったし」

「そうだな、実は俺もすっごい違和感がある。じゃあ、生徒がいないときは、以前のように安部にしようか」

 この三浦先生は俺が高校生の時の担任教師だった。憧れの先生でもあった。その先生と肩を並べることができるなんて夢にも思わなかった。

 あのときまだ俺は、子どもだった。

「三浦先生。高校生の頃、俺の気持ちわかっていましたよね?」

「…ん」

 黒板に書かれた文字を消しながら、彼にそう尋ねると小さな声で返事をした。

 当時、直接気持ちを伝えることはできなかった。でも先生は俺の気持ちを理解していた。わかっていたのに、教師と生徒の立場ではなにもできなかった。あのときは。

「三浦先生、好きです。あのときからずっと…」

「うん…」

 彼はさきほどからそう言うだけで、ひたすら黒板をきれいにし続ける。もう消す文字はないのに。

「先生、それだけじゃわからない。先生の気持ちは…」

「あのときはまだ子どもだったな、安部。それがこんな立派になって。でもおまえが大人になったからといって自分の気持ちを素直に言うなんて…簡単にできないんだよ」

 三浦先生は俺に顔を向けないままそう語り続けた。俺の気持ちには返事をしてくれない。でもそれは気持ちを素直に伝えることができないから。

「それはつまり、先生も俺のことが好き、でいいんですね?」

 黒板消しを握りしめたままの手を取って引っ張った。目を合わせた瞬間目を伏せたので下から覗き込む。高校生のころ、先生に届かなかった身長は越していた。

「せんせい…いいですか?」

 彼の了解を得ないまま、口づけた。びっくりした三浦先生は俺を押し返したけど、今度は腰を引き寄せてさらに唇を押し付けた。

「んっ…」

 何度か抵抗されたけれど、しつこくキスをねだると抵抗せずに受け入れてくれる。開いた唇から舌を差し込んで口内を撫でまわす。奥に隠れている薄い舌を見つけ出して絡める。お互い息をする暇もないくらい求め合った。

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