白濁と一緒に出ちゃう秘密を俺は知っている

・作

後輩の俺・ハルはずっと大好きな先輩・颯太くんの秘密を知っている。普段は全く涙とは無縁の颯太くんは、気持ちいいと泣いてしまう。俺と颯太くんのちょっと変わった日常模様。そんなある日俺の出張が決まってしまい、1週間会えないなんて…!

俺しか知らない颯太くんの秘密がある。
過去の人達も知らない。
俺にしか知らない颯太くんの秘密。

「気持ちい?」

「ゆっ、くり…動いッて…!」

「もっと?」

「いじわ、るっ、あッ…」

細い腰を掴み揺さぶる。
激しくした方がいいよね?颯太くんは。
人に弱音いうのが苦手な颯太くんのために頑張るよ。

「やっ、あっ、あッ、んぁあ、い…っく…」

「まだ、だぁめ」

「ん…イキたい…!ハル…いじわるするなよ…早く、…ッ…」

「待って颯太くん、それはまだ早いって」

大粒の涙がその綺麗な頬を濡らす。
そうこれが颯太くんの秘密。
気持ちよさが高まって来ると泣いてしまう。
最初は、痛かったのだろうか?とかなにかあったのか?とか思ったが、本人も行為後泣いてしまうのは初めてらしくて戸惑っていた。
感覚的には切なさに似ているらしい。

「気持ちよかったの?」

「んっ、まだ終わってない…、続きして…」

少し涙が引いていく。
本当に気持ちよくて泣いてしまうんだなってやっと理解でき始めてきた。

「あんっ、んっぁ…はぁッ、きもち…っいんっ」

「颯太くん、好きだよ」

「んっ…おれ、俺も、好きっ、ん!あっ、だめ…」

「イッていいよ」

「んっ…、んぁっ、やっ、やぁ、あッ、んっ!イク…」

「〜っ!」

大粒の涙がポロポロ溢れ出す。
自らが放った白濁も拭わず、嗚咽を漏らしながら、声を殺し口に手を当てて泣いている。
ここまで泣くのは久しぶりだったから少し心配になってゆっくり抜いてから、頭を撫でる。

「なにかあった?」

「んーん、…っきもち、よくて、いつもの」

いつもの割には泣きすぎているような気がする。

「ひさし、ぶ、り…だったか、らかな…?」

俺にはわかる。久しぶりなのもあるけど、きっと颯太くんはストレスをこうやって解放してるんだ。

「いっぱい泣いていいから」

「俺…こんな、んで嫌われない…?」

「大丈夫、颯太くんの全部を愛してるから」

「ハルは、大人だな」

「そんなことないよ、大切な人を大切にしたいだけ」

薄い腹にぶちまけた白濁を拭き取ってあげる。
涙が先だろって思われるかもしれないけど、行為後の涙は拭きたくなくて流しっぱなしが好きだって前教えてくれた。
ゆっくり肩を抱き起こす。

「普段からもっと泣けばいいのに」

「なんか、なんだろ。人前で泣くの…とか苦手で…」

「うん」

「俺身長あんまり大きくねぇし、可愛いって言われるからなめられたくなくて…」

「ふふふ、そういうとこが可愛いんだよ」

「もう…!可愛いって言うな!カッコイイになりたい…」

「颯太くんは頑張りすぎなんだよ」

ティッシュを差し出せば鼻をかみ、涙を拭いてあー気持ちよかった!なんてキラキラの笑顔を見せる。
本人も悲しい涙じゃない!と言っているし、顔を真っ赤にして気持ちよすぎるんだよ!と逆ギレされたから、その点に関してはあんまり心配していない。

*****

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