俺と彼の甘々えっちな温泉旅行 (Page 2)

 そう言う俺にふふっと笑いかけて

「風呂に入ってる未来がかわいくて、つい」

 まさか、雄一朗さんもう酔ってる?

「一杯で酔っちゃった? いつもそんなこと言わないのに。それに俺、かわいいって言われても嬉しくないよ」

「梅酒一杯しかまだ飲んでないのに、酔わないよ、未来」

 そうは言っても雄一朗さん、俺越しに景色を見てるふりをして、ずっと俺を見てる。

「で、でも、そんなに見られてたら、恥ずかしいです…」

 もしかして、雄一朗さん誘ってる? 夜は一緒に入ろうって言っていたから、てっきり夜までお預けだと思っていたのに。

「なんか、ずるいです、雄一朗さん」

 誘っているのか誘っていないのか曖昧で、どうするかは俺に委ねているようで、ずるい。

「ずるい? そうか?」

「夜まで我慢するつもりだったのに」

 風呂から上がると、テラスのソファにいる雄一朗さんのそばへ行く。雄一朗さんに覆いかぶさるように肩を押してその身体を沈み込ませた。

「誘ったのは雄一朗さんだからね?」

 お酒はまだ一杯しか飲んでいないのに、俺のことかわいいとか言って、風呂に入っているのをものすごく見られていて。誘ってないなんて言わせない。

「本当は俺も夜まで待つつもりだったんだよ」

 待つはずだった、その言葉を飲み込むように口付けた。舌を差し込み、もっと口の中まで重ねて、味わい尽くす。彼は俺の濡れた髪に指を差し込んでかき回す。髪から水滴が落ちてきて、雄一朗さんの髪に染み込んでいった。息をするために少し唇を離したけど、その間も惜しい。

「雄一朗さっ…」

 口づけが首を伝って、さらに下へと移動するためバスローブをめくられた。唇が肩まで移動すると、跡を残すように、強く吸い付かれる。

「あっ…あぁ…」

  思わず声が出てしまい、慌てて口を手で押さえた。

「未来の肌は白くてきれいだよね。白いからキスマークがよくつく」

「そんなこと言わないでください…恥ずかしい…」

 顔を隠すために腕をクロスさせて覆った。

「隠さないで、見せてくれる?」

その手を掴まれ、外されると、彼の首の後ろに回された。そのまままた深く口付けされ、胸元に手が這う。

「んぅ…っ」

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