ヴァンパイアと後輩くん (Page 3)
「優…大丈夫?」
「んは…あ…大介くん、俺…やっと大介くんと繋がれた…」
「体痛くない?」
「うん、大丈夫…。俺の血、どうだった?」
「そっちの感想?」
「さっきは意識ちゃんとしてなかったんで、しっかり感想聞きたくなって」
「めっちゃ美味しかったよ」
「じゃあもう大介くんは、俺から離れられないね」
「優しかいらない」
優はへにゃりと体の力が抜けて、ベッドに仰向けになる。
「優?ほんとは無理してるんじゃないのか?」
「ううん、少し貧血なだけ」
「ごめん程度わきまえないで飲んじゃった」
「素直な大介くんがやっぱ1番だわ」
「今えーっと、血が増える方法しらべるから!」
「そんなんいいから、抱きしめてて欲しい」
「そんなのでいいのか?」
「愛されてるだけで十分です」
「可愛すぎんだろ」
こうしてヴァンパイアの俺と、血を吸われると気持ちいい優のでこぼこカップルが爆誕した。
ストックいらないね、と笑った優を一生大切にしようと心に決めた。
Fin.
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