吸血鬼との淫靡な契約 (Page 4)

 それを聞いた瞬間に胸が高鳴った。この人と一緒にいたい。ずっと側にいて愛されたいと強く願ってしまった。俺は無意識のうちに首を縦に振っていた。するとヴィクトールは嬉しそうに微笑んで、再び深い口づけを交わしてきた。舌を絡められ吸われると甘い疼きが生まれる。そのまま首筋にも吸い付かれて、チクリと痛みを感じた。

「あぁ、綺麗についたよ。私の所有物だという証だ」

 満足げに呟くとヴィクトールは再び俺のものに視線を落とした。そこは痛々しいほど張り詰めていて痛いくらいだった。彼は躊躇することなく僕のモノを口に含んできた。温かく湿った感触に包まれて腰が跳ね上がる。舌先で先端の穴を刺激しながら裏筋を舐められて、強い快感に襲われた。巧みな愛撫に抗うことなどできるはずもなく、呆気無く果ててしまう。

「あぁっ、出る…出ちゃう…あぁっ!」

 絶頂に達して大量の精液を放出してしまう。しかしヴィクトールはそれをすべて飲み干してしまった。ゴクンという音が聞こえた気がした。

「すごい量だね」

 そう言って妖艶に笑うと、今度は後ろに指を入れてきた。一本目は難なく入ってしまう。中で長い爪が引っ掻いて痛いはずなのに、それでさえ気持ちよく感じてしまった。二本目が入ってくる頃には中をかき回されてグチュッグポッと卑猥な水音を立てていた。

 やがて三本目を挿入されバラバラに動かされる。ある一点を掠められた時、電流が流れたような衝撃を受けた。そこばかり攻められて、すぐに二度目を吐き出してしまった。それでも指は止まらず執拗に責め続けられる。

「やめ、もう出ないから! 許して…っ」

「まだ足りない」

 そう言ってヴィクトールは笑みを浮かべる。指を引き抜くと今度は彼の熱い楔を打ち込んできた。圧倒的な質量に体が裂けそうなほどの痛みを覚える。だけどそれ以上に快楽の方が大きかった。奥まで貫かれる度に意識が飛びそうになるほどの快感に襲われる。

「あぁ…あん…あっ…」

「可愛い声で鳴けるようになったじゃないか」

「だって…すごく…んっ…気持ちいい…」

「君は本当に淫乱だな」

「違う…」

「嘘つきにはお仕置が必要だな」

 そう言うと彼は激しく突き上げてきた。体が壊れそうな程揺さぶられる。最深部まで到達されると頭が真っ白になる程の快感に襲われる。何度も繰り返されるうちに、段々と何も考えられなくなってきた。やがて限界を迎えて三度目の絶頂を迎えると同時に中に温かいものが注がれていくのを感じた。

「あぁっ!」

 同時に俺もまた欲望を放ってしまった。

「ふふ、レオ。完全に君は私のものだ。私が呼んだらここに必ずここへ来なさい」

「はい…」

 快楽で朦朧とする頭で、俺は吸血鬼との契約を交わした。

Fin.

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