あまい、あまい (Page 4)
「欲しい?欲しいなら、ちゃんと言って?」
指先の第一関節まで、入れては出して。出しては入れてを繰り返す。
内壁は俺の指先を逃がさないように、ぎゅっと締め付けては、もっと奥に欲しいと収縮を繰り返す。
顔を上げると、とろけるような表情を浮かべたレンさんと目が合って、その口から甘い吐息が漏れた。
「…っ…お願い…っ、もう…入れて…っ」
初めて見る、レンさんの表情だった。
いつも素直じゃなくて、ツンツンしてばかりのレンさんの、こんな表情。
誰にも見せたくないし、見せるつもりだってない。
「…よくできました」
口先だけ余裕ぶってみたけれど、俺だってもう余裕なんてない。
すでに膨張しきっている自身を取り出すと、ゆっくりと収縮する穴にあてがう。
ごくり、と生唾を飲み込んだ瞬間、レンさんと目が合った。
その頬が緩んで、互いに笑いあう。それを合図に、ぐっと腰を押し進める。
「んん…っ、ユウタ…ぁ!」
いつもより強い締め付けに、思わず小さく息を吐く。
苦し気に天を仰いだレンさんの喉元にそっと口づけながら、徐々に奥へ奥へと侵入していく。
「…っ、すご…っ、いつもより、めっちゃ締まる…っ」
「や…ぁ、だってぇ…っ、ユウタがいじわるするから…っ、あぁ!」
ゆっくりと腰を動かしてやると、そのたびにレンさんの甘い声が響く。
さっきまで主導権を握っていたはずなのに、今では自分でも驚くほどに余裕がない。
だって、こんなかわいい姿、きっと俺以外の誰も見たことない。
本当はかっこつけて、俺から離れんなって言いたかったけれど。
俺にはこんな風に、レンさんを無我夢中で求めることでしか、引き止めることができない。
こんなに好きなんだよ、こんなにあなたを欲しているんだよ。
子どもみたいなやり方かもしれないけれど、それでもこれが、今の俺にできる精いっぱいのやり方。
「…っ、レンさん…好き…っ」
耳元で囁きながら、その腰をつかんで一気に下から突き上げた。
結合部からはぐちゅぐちゅという卑わいな音が響いて、内壁が激しく波打つ。
「…っ、ユウタ…っ、もうだめ…っ、イっちゃう…っ!」
「うん…っ、一緒に、イきましょ…っ、ね…?」
顔を覗き込んで、その唇に噛みついた。
乱暴に舌先を絡ませて、貪りあうみたいなキスをする。
「んん…っ!んーっ!!」
「…っ、ふ…っ」
舌を吸い上げるのと同時、最奥をガツンと突き上げた瞬間。
二人の間に熱い飛沫が飛び散って、レンさんがイったのだとわかった。
「ひゃ…あ、あっ…っ!」
「…は…ぁ…っ!」
唇を離すと、まだ絶頂が止まらないレンさんが大きく体を跳ねさせる。
それとほぼ同時。俺もその中にドクドクと白濁を流し込んでやった。
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