今夜もずっと君のもの (Page 3)
「わかったよ」
ボソリと呟くと、ノエルは俺が着ているスウェットパンツの中にスルと手を入れてきた。
「じゃあさ、2人きりのときはいっぱい恋人っぽいことしよう?」
甘い誘惑の言葉に、俺はコクリと頷いた。
*****
ノエルと恋人になったのは、初めて一緒に仕事をしてから半年が経った頃だった。
一見クールそうなのに、初めて会ったときからノエルは気さくで、同い年なのに子供っぽいところもあって、すぐに仲よくなれた。
好きだと告白されたときは驚いたけど、とくに恋愛にたいして理想や夢があったわけもなく、好きな相手も恋人もいなかった俺は興味と好意半々でノエルからの告白を受け入れた。予想外だったのは、ノエルは俺を抱きたいと思っていたことと好きな相手を自分色に染めたくなるタイプだったこと。
まあそれも、2年も付き合ってればすっかり慣れたもので。
俺の部屋にノエルの私物がどんどん増えてくことも、白で統一していた寝具もノエル好みのパープル系に変えられたことも、もう気にならなくなった。
「…っ」
ダークパープルのシルクのシーツに下着1枚だけになった身体を寝かされる。
最初はなんて趣味だと思ったけど、このシーツの上で組み敷かれるのは嫌いじゃない。
俺の上に跨って、ノエルは妖艶に笑う。
細くて綺麗な指に頬を撫でられると、それだけで俺はピクっと反応してしまう。思わずその指に自分の指を絡めた。
「可愛い。ショーイチ。愛してるよ」
歯が浮きそうな言葉と共に降ってくる口づけ。
絡めた指をキュッと握りながら、舌を口内に侵入させてくる。
キスが深くなるにつれて、下半身に熱が集まっていくのがわかる。
舌を強く吸われたらそれだけで、腰が勝手に動いてしまう。
「エッチだよね、ショーイチって」
1度唇を離して、ノエルが意地悪く言ってくる。女子の恥じらいみたいなのは持ち合わせていないはずだけど、ノエルにそうやって指摘されると妙にむずがゆい気持ちになる。
プイと顔を逸らしたらクスクスと笑ってノエルは俺の首筋に顔を埋めてきた。
「あっ…跡、つけんなよ」
熱い吐息が首にかかって、そう忠告したら、不満そうにチェと舌を鳴らしてから軽く甘噛んできた。
硬い…
下着越しに、重なった互いの下半身が存在を主張している。
俺がわかっているように、ノエルもわかっているんだろう。
ゴリと押しつけるように腰を動かされて、熱が伝わる。
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