今夜もずっと君のもの (Page 4)

ちゅ、ちゅ、とついばむような口づけは、首から喉仏、鎖骨、肩、脇と移動して、見つけたというように俺の胸に着地した。
舌で溶かすように先端をいじられるから、また俺の下半身がズクンと熱くなった。

「乳首、弱いよね。ショーイチ。昔から？」

「あ…っ」

そんなこと知るわけないだろうと言いたいけれど、官能に侵食されてきている脳内では、甘い声をだすことしかできなかった。

キスだけでとんでもなく興奮してしまうことも、胸を責められて気持ちよくなってしまうことも、ノエルと付き合うまで知らなかった。
すべてノエルに教えられたのだ。

執ように胸を刺激されてると、さらに先が欲しくなって苦しい。
手探りでベッドサイドの棚からローションのボトルを取ると、それをコンとノエルの頭に軽く当てた。

「ふふ。せっかち」

唇を胸につけたまま笑われるから、その振動がさらに胸を刺激してくる。

「んあっ…」

離れがたそうに、俺の胸の尖りをカリッと噛んでから、ノエルはローションのボトルを奪って上体を起こした。

ノエルが下着のゴムに人差し指を引っ掛けてくる。脱がしやすいようにと腰を軽く持ち上げたら、スっと指を抜かれ、パチンと下着のゴムが肌に当たる。

「ちょ…なにすんの」

そう言ってにらんだらノエルは愉快そうに目を細めた。

「そうやって物欲しそうにしてるショーイチが可愛いんだもん」

「はぁっ！？人で遊ぶなよ」

「ふふ、ゴメンね」

チュッと下着のゴムが当たった部分にキスをしてからノエルは下着を脱がしてきた。

蓋を開けたローションを俺の下半身にむけて直に垂らしてくる。
天を向いて勃ちあがっている先端に、ピタリと貼りつくように落ちたそれは、トロトロと伸びて下へ降りていく。

「んっ…冷たい」

「ピクピクしてて可愛いよ」

口癖みたいにノエルは可愛いを口にする。けれどそれは俺に対してだけで。
ノエルより身長が低いとはいえ、190cmの長身の男に向かって言う言葉ではないと思うけど、ノエルに可愛いと言われるのは嫌じゃなかった。

トロトロと下に落ちていくローションを手ですくい取って、ノエルは俺の後孔に指をツプリと差した。
第1関節ほど挿れた指で、グリグリと孔を押し広げるようにしてから奥まで沈めていく。

「は…あ、んっ」

「昨日もシタから緩いね」

「あ…もっと、奥…」

うん、と頷いて、さらに指が差し込まれた。グチグチと2本の指でナカを掻き回してくる。
俺のことを知り尽くした指で責められると、すぐに達してしまいそうになるから、すがるようにノエルに言う。

「あ…んっ…ノエルっ、お前のも…触らせろよ」