リメンバーセブンティーン (Page 5)

「…忘れられるかよ」

晃平は起き上がろうとする俺の手首を掴むと、シーツに押し付けた。

「…俺さ、高校の時からずっとお前が好きだったんだよね。あの頃からずっと、お前とヤりてぇなーとか、こうやって押し倒してケツ掘ってくんねぇかなーとか、毎日思ってたんだ」

俺から一瞬、晃平が目を逸らした。

「毎年お前が帰省する時もそんなことばっか考えてた。ついに積年の願いが叶ったって感じだよ。なぁ、どうだよ?親友だと思ってた男に裏切られた気分だろ?」

「そんなふうに思わねぇよ」

晃平が唇を舐めた。

「だったら、続きでもするか…?」

俺は晃平の手を振り払うと、股間に手を伸ばした。

「ぁっ、成海…ッ」

ゴムを外すと溜まっていた我慢汁が先から流れ出した。

「まだ萎えてないな…」

鈴口に親指を当てながら、残りの指で亀頭を刺激した。

すぐに陰茎が硬さを取り戻し、ビクビクとうねり出す。

まだ完全には勃ち上がっていないものの、挿入するには十分だった。

「なぁ、挿れてくれよ晃平…」

俺が懇願するように見上げると、晃平は初めて見る表情をしていた。

怒りにも悲しみにも見える、酷く辛い顔をしていた。

「…お願いだよ晃平、今夜だけでいいんだ…俺を抱いてくれ」

一度は止まった涙が再び溢れ出した。

喉の奥が震えて、うまく声が出せない。

「成海…」

晃平は何か覚悟を決めたように短く息を吐くと、俺の頬を撫でてからやさしく頷いた。

「お前ほんとお人好しだよな…」

俺は作り笑いをしてみせたが、晃平は表情を変えなかった。

「じゃあ、ついでにもう1つだけお願い」

そう言いながら、俺は脚を広げて晃平を迎え入れる準備をした。

晃平も俺の太ももに手を添えると、力を取り戻したペニスを入り口に押し当てた。

「ぁあっ…」

「お願いってなんだよ」

さっきよりも速いスピードで亀頭が侵入し、陰茎がナカを進んだ。

「はぁっんん…ッッッ」

あっという間に最奥に着くと、晃平は激しくピストンを開始した。

「あああッッ!」

強い快感に思わず背中が跳ねた。

晃平は背中とシーツの隙間に手を入れると、ぎゅっと俺を抱き寄せた。

「早く言えよ成海…っ」

「ああッ奥にあぁッ…当たるッ…んはあッッ」

「言えって…早く!」

晃平の腰が激しく内臓を押し上げる。

自分と晃平の腹に挟まれ押し潰されたペニスが、再びだらしなく淫液を垂らした。

「ぁああっイクぅッ…」

突然、晃平は腰を止めた。

そして俺と鼻を付き合わせると、瞳の奥を覗き込むようにじっと見つめた。

「言うまでイかせない…」

その鋭い眼差しにからは逃げられそうになく、俺は思わず息を飲んだ。

「言うよ…これが俺からの最後のお願いだ…」

声が震え、目の前がぼやける。

晃平が今どんな表情をしているのか、すっかりわからなくなってしまった。

それでも俺には、続ける他に選択肢は残されていなかった。

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感想・レビュー

2件のレビュー

リメンバーセブンティーンのレビュー一覧

  • 切な...

    泣かせにくるスケベ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・

    5

    モナミ さん 2020年12月15日

  • 推せる

    ずっとセックスしてんのに4ページでなんで泣いたんだろ私。
    健気受けが推せる。

    4

    ナナシ さん 2020年12月21日

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