リメンバーセブンティーン (Page 6)
「お前…明日このクソ田舎を離れたら…もう帰ってくんな。お前がいると…苦しい」
俺は顔を横に向けると、引き寄せたシーツで顔を隠した。
「…勝手なこと言いやがって…ッ」
シーツを奪おうと晃平の手が降りかかる。
俺は最後の力を振り絞って抵抗する。
「くそ!なんなんだよお前!」
晃平はシーツから手を離すと、ピストンを再開した。
「んあああッッ!あああはぁッ!っんんんーー!!」
大きく反り返った男根がナカから前立腺を刺激した。
アナルもペニスも痙攣が止まらない。
「晃平イクッ!ぁああッ!ぁあああッッーー!」
「俺も…っ…出すぞ…成海…っぁあああっ!」
俺は絶頂し、晃平は最奥に熱精を吐射した。
「…あ…ぁあ…晃平…は…ぁ…」
ずっと思い焦がれていた晃平の熱を体の奥で感じる。
その快感と感動に、俺はまた涙を流した。
「成海…」
顔を隠していたシーツがやさしく剥がされる。
目を開けるより先に、顔を晃平の両手に挟まれた。
「キスしていい?」
「…聞かなくたって、もう最初にしただろ?」
「あんな色気がないのじゃなくて、もっと本気のやつ」
そう言うと晃平は俺の唇に吸い付いた。
角度を変えながら侵入する熱い舌。
俺は甘い吐息を漏らしながら、晃平の背中に腕を回した。
「晃平…ッ」
今夜の思い出だけで、俺はもう十分じゃないか。
これ以上こいつに迷惑をかけてはいけない。
そんなこと頭ではわかっていた。
それなのに唇が、舌が、腕が、晃平から離れられない…。
「成海…俺のお願いも聞いてくれる?」
目を開けると、真剣な表情で晃平が俺を見つめていた。
「ここを出て、俺と一緒に暮らしてくんない?」
「…は?晃平、お前なに言って…た、たった一度のセックスでほだされてんじゃねーよっ!馬鹿か」
「ほだされてなんかねぇよ!…普通に惚れただけだ!」
「…は?」
「成海に惚れたんだ。悪いかよ」
照れたように頭をかく晃平を、俺は口を開けて見ていた。
「成海に準備と覚悟ができるまで、ずっと待ってるからさ…」
「準備と覚悟って…俺が何年お前を好きだったかわかって言ってる?」
晃平は顔を上げると、「そうだよな」といつもの爽やかな顔で笑った。
俺が大好きな晃平の笑顔なのに、どんどん視界が涙でぼやけていく。
俺はついにガキみたいに声を上げて泣いた。
「成海…ずっと好きでいてくれてありがとう」
晃平は力いっぱい俺を抱きしめた。
こんな幸せな瞬間が人生に待っているなんて、17歳の俺に言ったところできっと信じないだろう。
それでも、もし教えてやれるなら伝えたい。
お前が惚れた男は最高にいい男だと…。
Fin.
切な...
泣かせにくるスケベ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・
モナミ さん 2020年12月15日