高層階の人形 (Page 4)
茫然自失状態で目を閉じているなか、ベルトを外しスラックスのファスナーを下げる音が聞こえた。
僅かに、リクさんが自分のモノを扱く音が聞こえてくる。
そして、うつ伏せのまま起きれない俺の腰を掴んで持ち上げ、一気に猛ったそれを挿入してきた。
「っあァ…!っ、はぁ…ぁ…」
「…っく……何だ、入れただけでもうイったのか?へたばるのはまだ早いぞ…ッ…」
そう、ずっと半日近く刺激を与えられていた俺は、挿入の衝動だけで達してしまった。
でも、それだけで済むわけがない。
リクさんは休む間も与えてくれず、腰を打ち付けるように律動を始めた。
「ぁっ…待って…イった、ばっかり…ん、ぁ…あッ…」
「これから何度でもイかせてやるから…っ…寝るなよ」
何度も何度も熱い肉棒が内壁を滑り、奥を突かれると嫌でもまた達してしまった。
ずるりと未だ熱いそれを引き抜かれると、今度はリクさんがソファに寝そべり、俺を上にまたがらせた。
「ソラ、自分で入れて動いてみなさい」
「う、ん…ッ…っは、ぁ…っ…」
快楽に支配されている俺は従うしかなかった。
リクさんのモノをゆっくり自ら挿入し、腰を揺らす。
自分の重みで深くつながって気持ちいい。
ゆっくりと動いていたのに、いつしかソファが激しく軋むほど腰の動きが止まらなくなってしまった。
おまけに下からも突かれて、俺は再び絶頂に達した。
後ろから、立ったまま……もう何度達したかわからない。
気付いたら俺は、ベッドに寝かされていた。
「少しは刺激のある時間を過ごせたか?」
「うん…正直、すごくよかった…」
「これからは、こういうのも悪くないな」
悪い笑みを浮かべ、水を飲んでいたリクさんは、次のおもちゃを探そうとスマートフォンを取り出した。
これならまだ、しばらくはリクさんの人形でいられそうだ。
Fin.
最近のコメント