閃光の誘惑 (Page 5)

ちゅっちゅと数回ヘソにキスをして、イナセは自分のスーツの内ポケットを探った。
中から取り出したのはハンドクリーム。手肌が弱く荒れやすいためいつも持ち歩いているものだった。

ハンドクリームを指につけると、ミズタニの下着をずりおろし、後ろの孔にヌプリと指を挿し入れた。

「あっ!?」

ビクッとミズタニが腰を浮かせたと同時にピカッと窓を青白く染める閃光。

「ひっひゃあっ…あっああああ――」

ミズタニの恐怖の悲鳴は、驚がくの喘ぎに変わった。イナセの指が深く中に挿入ったのだ。

「ミズタニ、怖い?」

「あっ…んな、わからな…っい」

「雷、鳴ったのわかってた?」

「あ…あ、イナ…セ、頼む、このまま…」

ヤメロと言われてもやめるつもりはさらさらなかったイナセだが、ミズタニのほうからこのまま続けてと頼んでくるとは思わなかった。

衝動的にことを進めてきたものの、実のところイナセは同性との性行為が初めてだった。聞きかじった知識でここまで進めたものの、正直なところよくわかっていない。
ただ自身は、爆発しそうなほどに熱く、硬くなっていて、指を挿入しているソコに自身を打ちつけたらどれだけ気持ちいいのだろうか、とそんな期待に全身がはやるのだった。

「あ…うああ…なん、だ、これぇ…」

わからないなりに指を動かせば、ビクビクと体を震わせながらミズタニがなんともいえない声をあげた。

「気持ちいい?」

「わからない…けど、変な、気分だっ…」

雷が去れば、ミズタニが我に返ったら、どうなるのだろうか。

一瞬脳裏をかすめたその不安を頭を振ってかき消して、イナセは指を抜いた。
ミズタニの腕を掴んで起きあがらせる。グタリとしたミズタニの身体は重かったが、抵抗まではしてこなかった。

「ミズタニ、立てるか?」

「あ、足が…」

「お前のデスクにもたれてていいから」

そうイナセが言うと、ミズタニはヨロヨロとイナセの腕にしがみつきながらも立ちあがった。
素直にデスクに上体を預けるミズタニを見て、イナセは自分のズボンをおろし、さっきから早く挿れたくて堪らないとたかぶっている自身を取りだした。

デスクに両手をつき自分に背を向けているミズタニの後孔に、イナセは自身をつける。

その瞬間にまた、稲光。

雷鳴が届く前に、ミズタニのナカへ自身をズズ…と挿入した。

「ひぎゃぁっ!あ、あっあああ!!」

その刺激にミズタニの身体が大きく跳ねた。
直後にゴロゴロと空が鳴いていたが、それがミズタニに聞こえていたのかは定かではなかった。

「すげ…キッツ」

圧迫感はこれまで体を重ねた女性達よりもグッと強くて、ナカの温もりや感触はこれまでと、そうかけ離れたものではなかった。

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感想・レビュー

1件のレビュー

閃光の誘惑のレビュー一覧

  • 閃光の誘惑

    話の展開が不自然ですけど、コメディ?ドタバタBLなのか
    もう少し二人の関係、エピソードが欲しかったかも、エロよりも

    コロコロ さん 2021年4月4日

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