僕らの青春、色違い (Page 2)
バスが少し遠くから来るのが見えた。
空からは、小雨が降りだす。
三木の手に触れ、ぎゅっと握る。
掌から伝わる汗ばんだ熱い体温を感じた。
答えるように握り返されて、また、体温が上昇したような気がした。
*****
部屋に入るやいなや、むさぼるように舌をからめるキスをする。
三木の唇にかぶりつく、必死で。もう止められない。
――――――おかしい、な。
俺も三木と同じく高校に入って自分より小さい女の子を好きになって、キスをして、って考えていたんだけど、なのに、今、目の前でキスをしているのは――――――
混乱をしながらも、三木の体中にキスをすると、こたえるように体を跳ねさせるから、唇も、手も、優しくしたい―――
「ん…っ」
くすぐったいような、気持ちいいような、ふわふわとする感覚に、頭がぼーっとする。
視界にぼんやりと押し倒した三木の顔がうつる。
優しく微笑むと腕が首に伸びてくる。
――――幸せだ。
気持ちよさに身を任せて、誰かに愛されていると感じるのは初めてだ。
三木の手が伸びてくる。
ワイシャツ越しに胸をなぞるよう触れられる。
ボタンにかけられた指が震えている。
指がひとつ、またひとつ、とボタンを外していく。
「はは、震える…っ」
涙目で、たどたどしい手取りが愛らしく、思わず笑みが漏れる。
「いいよ、三木。」
「な、なんだよ、笑うなよ!俺、一生懸命…」
「ごめん、ごめん、わかってるよ」
小出は、三木の額にキスをする。
「かわいくて」
三木の顔が赤くなる。目を合わせていられないのか、横を向くしかできないようだ。耳まで真っ赤だ。
「三木、こっち向いて」
優しく頬にキスを落とす。
おずおずと視線を戻して、二人は目が合うとキスをした。
舌をからませ、お互いの体に手を這わせる。
制服越しに三木に触れる。
唇が驚きで一瞬外れそうになるが逃すまいと舌で追いかける。
舌をいれたまま、三木自身をさする。
恥ずかしさで頭が沸騰しそうになっている三木を横目にベルトをはずし、ズボンを脱がし、ボクサーパンツに手をかける。
「え、」
「え?」
ニコッと笑うと、パンツを一気にずりおろす。
ボロンっと、期待にそそり立つ姿があらわになり、わーわーっ!と声をあげる三木を見て、安堵とともに嬉しくなった。
三木自身を口に含み上下に顔を動かす。
じゅるじゅるとすする音が部屋に響く。
「あ…っッア」
先ほどまでの恥ずかしさも忘れるくらい気持ちいいのか、三木はぎゅっと目をつむって甘い声を出す。
雨音にかきけされそうなほどの吐息だが、腰が前後するので、気持ちいいんだ。と、嬉しくなる。
三木の体中の熱はこの中心に集中してるんだろう、口の中でも熱が増しているのがわかった。
――――こんな行為、を。
頭が破裂しそうなくらい、恥ずかしさと興奮でぐちゃぐちゃになりそうだ。
裏筋を舌でチロチロと刺激し、口内を密閉したまま吸い上げる。
口の中を出入りさせると、おもわく通りの反応を三木がする。
ピストンのスピードをあげれば、息をあげ、徐々に近づくゴールに声が大きくなる。
「っ…はッ、アッ…っぐっ」
三木があ!っと声をあげる。
まって、とでも言いたかったのだろう、しかし、もう遅く、口の中に、精を吐き出してしまった。
「ア…ッこいで…っごめ」
口の端から、白い液体がぽたぽたと流れている。
喉までねっとりとした独特の青臭さが広がった。
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