僕らの青春、色違い (Page 4)
「っは、…っあ」
三木を見下ろして、優しく頬へ触れる。
支配している感覚と、愛しさと、気持ちよさと。
心の中がかき乱される。苦しい。
でも、もう戻れない。
「ッ…あっ!あっ」
腰を振るたびに三木から声が漏れる。
その声を聞くたびに、もっともっとと腰が揺れる。頭が痺れる。
「アァ…ッあッこいでぇ…っ」
三木が自分でぐちゃぐちゃになっていく。
胸の周辺にじわりと感じる温かさが、体に広がっていく。
唾液と涙に濡れている三木の顔を抱きしめた。
三木本人は、自分が声をあげているなんて、気付いてはいないのではないだろうか。
「…ぅっ」
秘部はどろどろになり、広がってはなめらかにスライドする。
速度を増して、腰を振ると三木はガクガクと震えた。
三木の奥に再度打ち付け、一気に引き抜き、三木の腹に精を放つ。
力尽きて覆いかぶさり、三木を抱きしめた。
*****
「お前、俺の事好きだったの?いつから?」
顔を真っ赤にしてうつむく三木を可愛いと思い、笑顔が出てしまう。
「俺、初めては女の子以外の選択肢考えてなかったよ」
「それは、残念だったね」
メガネをかけなおして、三木の肌を指でなぞる。
三木はきっと、『なんてやつだ。俺の人生設計が』なんてことを考えていると思う。
顔に出やすいのは、幼稚園のころから本当に変わりない。
「これからも、ずっと小出と一緒なのかな」
三木が俺に聞こえないように独りごとをいう。
ベッドに寝そべっていた三木は俺の横に座ると
「雨、やんだね」
と言って、こつんと肩に頭を乗せた。
胸の中にジワリと温かさが広がった。
Fin.
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