一夜の戯れ (Page 3)
輝久様は、こうして他の陰間でも遊んでいるのであろう。これに答えるのも陰間の仕事だ。
「わたくしは、輝久様の愛が欲しいです。どうか、輝久様の愛をください」
俺は、そういうと輝久様に、野外でありながら着物を手繰り上げ、濡れた菊穴を見せた。
「そなたは、本当に淫乱だな…仕方がない、俺がそなたを愛してあげよう」
輝久様は、俺の菊穴に反り立った男根を擦り付け、ゆっくりと入れていく。
「んあぁぁぁぁぁっっ…」
茂みの中で、俺の喘ぎ声だけが響く。
「ここは外だぞ?誰かに聞こえたらという考えはないのか?」
「ふぁっ…そんなっっっ…考えっ…れないっっ!!」
俺は、外だということも忘れて、声を出してしまっていた。
「そなたの中、暖かくて気持ちいいぞっ…ひだがまとわりつくっ…」
「わたくしもっ…輝久様のものがっ…気持ちいですっ!!」
卑猥な音と、俺の喘ぎ声が夜の闇に響き渡る。俺は、この世界に、俺と輝久様しかいない感覚さえしていた。
「んはっ!んぁっ!!ぁぁぁぁっ…」
「奏っ…そろそろ出すぞっ…」
「はいっ…!!わたくしにっ…注いでくださいっっっ!!」
その瞬間、輝久様は俺の蜜壺に温かいものを吐き出した。そして、俺も尽き果てた。
火照っていた体も、秋風に吹かれ、だんだんと落ち着いてきた。
「輝久様、とても楽しいひとときでした。またのご来店をお待ちしております」
乱れた着物を直し、俺は輝久様の元を去った。
数日後、俺は、楼から出ることになった。それは、陰間から引退するわけではない。
「輝久様、このたびは見受けをしていただきありがとうございます」
俺は、お礼をいう。しかし、俺には疑問があった。
「しかし、どうして散る盛りのわたくしを見受けしたのですか?」
輝久様は、振り向き俺に微笑む。
「惚れた男を傍に置きたいと思って何が悪い?」
その言葉に俺の目が見開いた。俺も、輝久様のことが忘れられなかったからだ。
「…ありがとうございます…一生お傍につきます…」
俺は、この美しく男らしい人の傍を絶対に離れないと心に誓った。
Fin.
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