エレファントの輝き (Page 5)
エマニュエルに口づける。
柔らかい唇は少し震えていた。
彼は僕の唇を小鳥のようについばみ、沿うように優しく触れる。
僕も彼の唇を味わい輪郭を覚えるように優しく口づけた。
唇を離すとエマニュエルの伏せた長いまつ毛が見えた。
エマニュエルが僕をみつめる。上気した頬がローズポンパドゥールのように愛らしい。
エマニュエルの頬、耳に唇を落とす。
強く、きつく抱きしめたい感情が渦巻く。
再びエマニュエルを見れば、彼は切なそうな表情で僕を見ている。
黄金のまつ毛が彼の大きな瞳を縁取って、瞳はエメラルドグリーンで宝石のように美しく、透き通ってる。
潤んだその瞳の中に、僕を見つけた。
エマニュエルにの頬に触れると、彼も僕の頬に手を添えた。
僕らは互いに惹かれ合い、絡み合う。
彼の首筋を、耳を指でなぞる。
優しく彼に触れていく僕の指が、どうか彼を今まで触れた人間の中で、一番優しく触れられていますようにと思う。
エマニュエルの首元へ結ばれたリボンを解いて、白い首筋、シャツの隙間から綺麗な鎖骨が覗いている。
鎖骨に口づけ、ボタンを外す。
一つ、また一つと外していく。すべてボタンを外し終え白い肌がすべてあらわになる頃、エマニュエルは両手で顔を隠していた。
突起がツンっと立ち上がっているのを見つけて、口へ含んで舌で転がす。
「ぁ…ッ」
エマニュエルの整った唇から甘い吐息がこぼれ、僕の胸を跳ねつかせる。
優しく舌先で先端を舐め、きつく強く吸う。
僕の唾液に塗れ艶めく(つやめく)エマニュエルの突起は硬く先ほどよりも張りが増していた。
指でなぞる様に先端をくるくると撫でてやると、エマニュエルはもどかしく脚を捩らせ(よじらせ)た。
「ふふ、君って優しいんだね。アイツ…あの上級生に殴られたのはさ、好きな人ができたから、もう関係を持てないって断ったんだ」
エマニュエルが顔を隠すのをやめ、僕を見つめる。
「え?!君、僕が好きなのかい?」
「き、君ってやつはオーギュスタン!」
「え。どうしよう、僕は女性にしか触れたことがないんだよ。上手にできるかな」
「じょ…上手じゃなくていいよ、オーギュスタン。君なら僕はなんだっていい」
エマニュエルはまた唇に触れた。
僕もエマニュエルへ答えるように離れた唇に再度口づけをかわす。
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