シャワールームで起こした大胆で淫らな行動 (Page 4)
「あっ、はぁっ…」
すべてが混ざって溶け合うような感覚。
忍耐力が弱いからか山吹くんの手が僕の体を熟知しているからか。
幸福で甘ったるい感覚を堪能する時間はこれ以上、与えてもらえなかった。
全身を巡っていた、うっとりするような熱が1カ所に集中する。
そして、間もなく射精を迎えようと目をギュッと閉じて体を硬くした時だ。
「えっ…」
中心部から圧迫感と摩擦がなくなり、喪失感に襲われた。
「まだ、イカせないよ」
拷問のような言葉を笑顔で言いながら山吹くんは、数本のボトルの1つから液体を出して指先に乗せた。
「折角ローション買ってくれたけど、あれは後で使うね」
「ひぁっ…!」
ヒヤリと冷たい感覚と、鈍い異物感に下半身が震えた。
彼にとっては商品の一部でもある指先。
いつもは読者やファンを喜ばせているそれが、今は僕だけを悦ばそうとしている。
そんな背徳感が安心感を与え、じんわりと心を満たした。
淫靡な熱が蓄積した上に、副交感神経が優位になって集中力が増したからか。
「あっ、はぁっ…」
指先や爪がどんな動きをしているのか、どの辺りをかすめて擦っているのか。
漠然としか感じられない動きが、今日はいつもより鮮明に感じられた。
山吹くんとつながっている。
そんな充足感を味わっている時だった。
「ひあぁっ…!」
爪先が最奥に触れた瞬間、稲妻が落ちたような衝撃が全身に走った。
「ココだね、雄大くんが好きな場所」
しかし本当に位置を確めるだけで、そのまま指もズルッと抜かれる。
そんな些細な仕草も快感で、脚から力が抜けそうになって鏡に半身を預けた。
「やっと、雄大くんの中に入れる」
ボトルの液体を追加で手に取りながら、山吹くんは熱っぽくうっとりした声で呟いた。
肉感的な屹立に乳白色のトロリとした液体を塗りつけると、腰を掴まれ下腹部を押し付けられる。
「あぁぁっ…!」
滑りに任せて侵入する肉は徐々に、それでも確実に僕の内部を広げていく。
「山吹くんの…」
「壮馬って呼んでよ」
熱い吐息混じりの囁きが、意思に反して僕の唇を動かす。
「…壮馬くんの、大きくて熱いっ」
「雄大くんの中も、熱くて、狭くて…このまま、イキそうっ」
「…だったらこのままイケば、いいじゃない、ですかっ」
「でも、雄大くんだって好きでしょっ…中途半端な場所より奥で、精液を出されるほう、が」
「ああんっ…!」
滑りと柔軟性に任せて、山吹くんは残りを一気に埋め込んで中を突き上げた。
中で彼の一部が動く度、体液と人工の液体が混ざり合って下品な水音を立てる。
「はっ…あっ…っ」
最奥の前立腺に衝撃を与える鈴口。
その周辺をかすめる厚いカリ首や硬い陰茎。
浴室内で充満し続ける湯気や熱気。
そして、鏡の中で快楽に溺れる僕の心身。
これらの要素が理性を削り、精の解放を急かした。
(もっと…もっと強く、突いてほしい)
心中で渦巻く欲求が、無意識に体を動かす。
ゆるゆると腰を動かしたり、お尻を突き出したりと気持ちいい位置に当たるよう合わせた。
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