シャワールームで起こした大胆で淫らな行動 (Page 5)
「そこまで、積極的に動いてくれると、求められてるみたいで、嬉しいっ」
「はっ、あっ…」
「今、雄大くんは誰のモノ?」
律動が止まると、鈴口が再び最奥を突き上げた。
「あぁぁっ…!」
(いいんですか…答えて)
求めているであろう答えに、自問自答してしまった。
すると、拒否や黙秘は認めないとばかりに、同じ衝撃を与えられる。
「…壮馬くん、壮馬くんの、です」
「じゃあ、オレは誰のモノ?」
「…僕です、僕だけのモノ、です」
「…正解っ」
欲しかった言葉がもらえたからか、鏡の中で山吹くんが満面の笑みを浮かべていた。
(本当にいいんだ…僕は、山吹くんを独占して)
感情1つや髪の毛1本、精液一滴に至るまで。
山吹くんに手が届く、独占欲を剥き出せる。
それらの事実に、僕もつい表情を綻ばせた。
「壮馬、くんっ」
顔だけ後ろに向け、手を伸ばして山吹くんの顔を引き寄せた。
「どこにも…行かせませんから」
鼻の頭がぶつかる距離まで引き寄せ、無防備に開いていた唇を己のそれで塞いだ。
それから程なくしてだった。
僕の中に温かい液体が注がれたのも、飛散した欲が腹部を汚したのも。
気持ちいい…
キスも射精も、中に出されるのも。
何より、本当に山吹くんと初めてつながれた気がして。
この上ない幸福をもう少し味わっていたい。
そんな感情を抱きながら、僕達は密着したまま行為の余韻に浸った。
Fin.
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