天使は理性を崩したい! (Page 3)
「あー、めんどくさいなぁ」
「ッ…」
葵は俺をキッとにらんで立ち上がった。
「一樹が手を出さないんなら、俺がお前を抱く」
「は…?」
「俺のこと好きにさせといて、これで終わりは許さないから」
そして葵は俺の後頭部を押さえて、唇を重ねた。
お酒の匂いと葵の匂いに目がくらむ。
口内の舌を葵の唇に吸われて、ジュルジュルッと音がたつ。
ってかすげぇ気持ちい…。
「んっ、ほら、舌もっと出して」
葵に言われるまま、口をあけて舌を伸ばす。
すると葵のちろりとした舌が俺の舌に触れた。
葵は俺の舌を咥えるように口にふくみ、深く深くキスをする。
「んむっ、んんぐっ…はぁ、んぅ」
葵は小さな口で一生懸命、俺の舌を可愛がる。
瞼をあげれば、葵は必死な顔で俺の唇をむさぼっていた。
相変わらず可愛い。さすがは天使だ。
葵の耳に指をすべらせると、ピクリと葵の体が跳ねる。
驚きに瞼をあげた葵と至近距離で見つめ合いながら、俺はそのまま葵の後頭部を支えてすぐそばのベッドに押し倒した。
頬を染め、瞳を潤ませる可愛い葵。
俺の大好きな天使。
「はぁ…可愛い」
「…おい」
「いや、もう可愛くて可愛くて」
「んっ!」
ちゅぅっ、と首筋に吸い付けば、葵の可愛い声がこぼれる。
肌をなぞるだけで葵の体はピクリと跳ね、俺はシャツを脱がせながら体中にキスを落とした。
乳首までほのかなピンク色で可愛い。
脇腹の肌の白さまで可愛い。
「はぁ…可愛い」
「おい」
「んー?」
葵の乳首をペロリと舐め、指先でつついてみる。
「んっ…おい、やめ…んんっ」
「気持ちい?」
「うるさいなぁ!」
「…可愛い」
その瞬間、ガシッと髪の毛を引っ張られた。
「いっ!?」
「ひゃぅうっう!」
「へ…? あ、ごめん」
髪の毛を引っ張られるのと同時に、指先に力が入ったみたいで葵の乳首を強く引っ張ってしまっていた。
痛い思い…というかめっちゃ感じてくれた。
ピクピクと葵の体が小刻みに震えて、口元を腕で覆っている。
「可愛いっ!」
「おいっ! 男に『可愛い可愛い』言うな…んぁっ!」
もう一度強く引っ張ってみると、葵は可愛い声をあげて瞳をうるうるとさせる。
「可愛い」
「うるさいなぁ! どけっ!」
「え? うわっ…!」
葵は俺の胸元を押しながら起き上がる。
何をするのかと思いきや、俺のベルトに手をかけて、ファスナーを下ろした。
「あ、葵…? 何をするつも…」
「黙ってなきゃ折る」
「…ハイ」
折られたら困るので、じっと何をされるのかを待つ。
もちろん期待をしながら。
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