おんなのこえっち
付き合って三年目のリクとハル。マンネリ化してきた関係にお互い嫌気が差しつつも、ずるずると関係を続けている。ある日リクのスマホを眺めていると、知らない女の子からの怪しいメッセージが…。浮気を疑うハルはリクを問いただすが、話は思いもよらぬ方向に発展して…
付き合って三年目。出会って十年目。
腐れ縁といえば腐れ縁。
それでも段階を踏んで、きちんと恋をして付き合った。
けんたい期とまではいかないけれど、最初のような気持ちはなくなってしまった。
それでも、時々目が覚めるほどのときめきをくれることだってある。
だけど、そう思っていたのは俺だけだったのかもしれない。
「これ、何?」
リクの顔に、スマホをぶん投げる。
さっき見たメッセージには、“ミカちゃん”の名前。
しかもその内容は、読むのもはばかられるようなもので。
“大人のオモチャ使うのも、気持ちいいよ”
思い返すだけではらわたが煮えくり返りそう。
なんだよ、なんだよ。
確かに最近マンネリだったけれど、浮気相手が女の子だなんて。
そんなの、勝てっこないじゃないか。
「いや、違くて…、これはさ…誤解で」
「何が誤解なんだよ!女とセックスしたいんだったら俺なんか捨てればいいだろ!」
「ちょっと待って、落ち着けって!」
「落ちついてられるか!」
ソファーの上に置いてあった雑誌やクッションを投げつける。
それをかきわけるようにして、リクが俺のほうへ向かってくる。
腕をつかまれて、引っ張られる。
強引に抱き寄せられて、唇を奪われた。
噛みつかれるようなキスをされて、そのままソファーに押し倒される。
「…なんだよ…そんなんでご機嫌取りか…」
「うるさい」
俺も舐められたものだ。
セックスなんかでご機嫌取りされて、折れるヤツだと思われてるなんて。
首筋に顔を埋められ、甘噛みされる。
赤い痕をつけられたのだと、見なくてもわかった。
両腕をひとまとめにされて、押し付けられる。
力の強いリクにそんなことされてしまったら、身動きを取ることもできない。
「…ちょっと…嫌だ…っ」
「俺の話を聞かないお前が悪い」
膝のあたりに馬乗りされて、下着ごとズボンをずり下げられる。
そのまま体を反転させられて、うつ伏せの態勢にされた。
リクの手のひらが、俺の尻たぶをつかむ。
突然のことに、思わず喉がひゅっと鳴る気がした。
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