おんなのこえっち (Page 4)
「だから、誤解だってば」
「…まぎらわしいことするなよ」
目が覚めると、自分の体はすっかりきれいに後処理されていた。
俺よりも先に起きていたリクに、事の発端を問いただすと、スマホをぽいと渡された。
そこには、女友だちの“ミカちゃん”に相談しているトーク画面が映し出されていた。
「…その…いわゆる、同性に理解がある子だから…その子にしか相談できなくて」
「だからって…女の子にするって…」
「だって…周りに突っ込まれる側の気持ちわかるやつなんて、いないだろ」
「…それはそうかもしれないけど」
結局、俺の勘違い。
不安に揺れていた気持ちを返してくれ、そう言ったら素直に謝罪の言葉が返ってきた。
「…ごめん」
「いいけど…もうしないでね」
「…当たり前だろ」
ぎゅっと抱きしめられて、口づけられる。
ソファーの足元を見やると、そこには先ほどのオモチャが転がっていた。
浮気は御免。だけど、オモチャはまた使ってみてもいいかな。
そんなことを口に出したら、もう一度ソファーに押し倒されたのだった。
Fin.
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