先輩、好きです。 (Page 6)
俺のギンギンに張り詰めるペニスを見せれば、彼は顔を真っ赤にしてコクリとうなずいた。
コンドームを付け、紫月の入り口へと先端を当てる。
強張る紫月の身体を包み込むように抱きしめ、頭をポンポンと撫でた。
「怖いならやめる?」
「やだっ!」
「ははっ…。じゃあ力を抜いて」
「力…えっと、えと…」
余計、カチコチになる紫月の額に唇を落とした。
すると紫月は顔をあげて、俺の目を真っ直ぐ見つめる。
お互いにまぶたを閉じ、唇を重ねると紫月の中へと自身を挿入した。
「んあぁっ」
「…あっつ」
なじませるように腰を揺らしながら、半分ほど奥深くに侵入した。
身体を起こして、紫月の腰に手を添えるとシーツを握る彼を見下ろす。
「…響也さん」
「平気?」
「ん…。しあわせでしんじゃいそう…」
「死ぬなよ。せっかく両想いなんだから」
「え…?」
油断した紫月の腰を勢いよく引き寄せ、残りの半分を彼の中に挿入する。
パチュンッ…と響いた音と同時に、紫月のペニスからは白濁の液が飛ぶ。
「ふぇ…? あ、あっ、はいっ…た…?」
「ああ、全部入ったよ」
「へ…? まっ、え…? りょうおも、い?」
紫月の背中に腕を忍ばせ、抱き寄せるように包み込む。
そして間近で愛をささやいた。
「好きだよ、紫月」
「え…? ほんと、に…?」
「本当に」
「嘘じゃ…ない?」
「ないって」
すると紫月はあの日と同じように涙を流した。
けれど、それはあのときとは違う気持ちが満たされたための涙だろう。
「おれ、どうしよ…。こんな幸せでいいのかな…?」
「バーカ。これからはこれ以上の幸せを毎日のように感じるんだよ」
そして俺は涙をすくいながら、紫月の目元にキスを落とした。
Fin.
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