愛はいつも突然に (Page 2)

衝撃の事実を告げられ、思わず顔をあげた。

「い、入れてないの?」
「うん、入れてないよ。入口まで擦られたのに、寸止め」
「…はぁ…」

よかった、と安堵する気持ちが半分。中途半端に終わった自分が恥ずかしい気持ちが半分。
先輩の表情は、いつも通り。
淡々とした口調でそんなことを言っているけれど、目が笑っていないのは明らかだ。

「ま、いいけどさ。覚えてないんじゃヤったって意味ないし」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ」
「なに、うるさいなぁ」

手首をつかみ、先輩がベッドから出ようとするのを止める。
そうだった、そういえば、先輩は。

「先輩って…シラフですよね?なのに、なんで…」

どうして、俺のことを拒まなかったのだろうか。
そんなことを思いながら先輩の顔を覗き込めば、容赦ないビンタが飛んでくる。

「痛っ!なにするんですか!」
「そんなこと聞くからモテないんだろ、お前」

核心を突く言葉が、音をたてて胸に刺さった気がした。
胸のあたりを押さえていると、大きなため息が聞こえてくる。

「…なんか、ムカついてきた」
「え?」
「…ムカつくから、責任取ってよ」
「え、ちょっと、先輩?」
「うるさい」

口元に人差し指を押し付けられ、俺は話すのをやめた。
先輩の顔が、眼前に近づいてきて思わず生唾を飲み込んだ。

「続き、シてよ」

さっきまでとは全く違う、甘い声色。
こんなの、先輩が仕掛けた罠だって、わかっている。
俺が拒否することができないように。甘えた声で俺の名前を呼びながら、俺の腰に腕を回す。

こんな姿を目の前にしたら、断ることなんてできない。

膝の上に跨られ、先輩のモノと俺のモノが、ぴたりと密着する。
煽るようにゆるゆると腰を揺らされて、だんだんと胸の鼓動が速くなっていく。

「俺、入れてほしいの、白井に」
「…っ…」

耳元でそう囁かれ、俺はゆっくりと、大きく頷いた。
次の瞬間、先輩のやわらかい唇が重なる感触がして、キスされたんだ、とわかった。

「…っ…ふ…」
「ん…っ」

小さなリップ音をたてながら、ついばむようなキスをしていたのもつかの間。
すぐに口内にぬるりとした舌を差し込まれて、俺はそれに応えた。

その間も、先輩の腰の動きが止まることはない。
気づけば俺よりも小さな手のひらが、二人のモノをつかんで擦り上げていた。

「気持ちよくなろ、一緒に」

そう呟いた先輩の表情は、めまいがするほど妖艶なものだった。

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