君が見つけたから (Page 3)

ユウセイは、長机に置いていた鞄の中から小さなボトルを器用に片手で取り出すと、中身の液体をトロリとショウゴの太ももに流れ落とす。

「ひゃっ…」

「ああ。ローション冷たかった?悪い」

言って、ユウセイはそこを手のひらで撫で付けると、潤滑液を手指に絡めてショウゴの後孔に指を挿れた。

「…ねぇ、聞いていい?」

「ぁ……っん、な、に…」

ジュプジュプと、2本の指をナカで動かしながら、ユウセイは言う。

「お前さぁ…自分で後ろ、弄ってるだろ」

一瞬、驚いたように目を見開いて、ショウゴは眉を下げると弱々しく首を振る。チッとユウセイの口から舌打ちが零れた。

「ふーん?じゃぁ何で?ナカ緩いの?もしかして、俺以外ともヤラシーことしてんの?」

途端に指の動きを速めたユウセイに、ショウゴの腰が波打つように揺れた。

「ひゃ…んぁっ、ちがっ、違うっからぁっ…は、」

「じゃぁ何だよ」

ズプ…と指を抜いて、今度はユウセイの自身をショウゴの後ろに宛てがいながら聞く。

真正面から至近距離で見つめられて、恥ずかしそうに言葉に詰まりながら、ショウゴはボソボソと話す。

「だから…その、君…が、こういうこと、してくるから。時間…かかるの、アレだから…自分で、ほぐしてるの…」

パチクリとユウセイは目を瞬かせて、不思議そうにショウゴに問う。

「え?何?俺のため?」

「じゃなくて!学校で、こういうこと…人が来るかもしれない場所だから…早く済ませられるようにって…っひぁっ!んぁっや…」

ショウゴが必死で説明するのを最後まで聞かずに、ユウセイはズズ…と、自身を彼のナカに沈めていった。

長机に仰向けに倒されたショウゴの上にのしかかるようにして、ユウセイは腰を打ち付ける。あまり脚の強くない長机は、揺らすたびにギシッギシッと苦しげに鳴いた。

「お前、さぁっ…絶対俺のこと煽ってるよね?」

「いっあっああやぁっあっ…は、何、がっああんっ」

「俺とセックスするために、自分で後ろほぐしてるんだろ」

「違っ…だから、そうじゃっ…あっあん、やぁっ…イッ…」

ブンブンと首を振る、ショウゴの顎をピタリと手で押さえて、ユウセイは彼の唇に口付けた。そのまま、腰の動きを一気に速めれば、キスの奥でくぐもった声をあげながらショウゴは果てた。キュゥッとショウゴのナカが収縮して、その刺激にユウセイも引きずられるようにして精を放った。

「ぁ…ふ、」

キスを解放すると共に、ショウゴのナカに収まっていた自身を引き抜けば、小さな声を零しながら潤んだ瞳がユウセイを見上げている。手を伸ばして、その目に被っている眼鏡を取りさらってやると、目尻に溜まった涙にチュッとユウセイは音を立てて口付けた。

「ほんと、誰にも見せちゃダメだからね。そのエッチな顔」

ハァハァと肩で息をしながら、ショウゴはその忠告に、小さく頷くのだった。

Fin.

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