二人の彼氏と初めての淫らな夜

・作

大学生の須藤は、親友の佐山と間宮から同時に告白される。押し切られる形で両方と付き合うことになってしまい、翌日には二人から身体を求められる。思考を挟む隙を与えられずに性を教え込まれ、須藤は快楽に墜ちてゆく。

衣擦れの音が、静寂を撫でる。

須藤直紀が衣服をすべて脱ぐと、その様子を舐めるように見ていた二人の男は、はぁっと感嘆の吐息を漏らした。

「須藤のカラダ、すごく綺麗だ」

「細くて白くて、そそられる。これからたっぷり可愛がってやるからな」

「…そんなに見ないで、二人共」

思わず恥じらい、手で身体を隠すのも束の間。

二人の腕が伸びてきて、須藤はベッドに仰向けに押し倒された。

*****

昨日。

「俺たち、須藤のことが好きなんだ」

誰もいない講義室で、親友だと思っていた佐山雄太と間宮祥平から同時に告白された。

大学の同級生で、入学式に出会ってから一年以上の付き合いがある二人だった。

アメフト部に所属し、男らしく明るい佐山。

成績優秀で、いつも優しく勉強を教えてくれる間宮。

同性から想いを告げられ困惑する反面、信頼する友人からの好意を嬉しく思う気持ちもあった。

しかし、須藤は三人の関係を壊したくはなかった。

「悪いけど、僕はどちらも選べない。仲のよい三人でいたいから…」

すると、二人は意外な提案をした。

「無理に選ばなくても、俺たち両方と付き合えばいいよ」

「そんな。両方、って…」

「須藤が手に入るなら、三人で恋人関係になっても構わないさ。な?」

そのまま、半ば強引に押し切られるままに、須藤は二人の男と付き合うことになってしまった。

そして今日。

須藤は佐山に誘われ、部屋に遊びに来ている。

「須藤と本当に付き合えるなんて、夢みたいだ」

上機嫌の佐山の傍には、当然のごとく間宮もいた。

「本当だな。俺たち、二人で公平に須藤と仲を深めるって、決めたから」

間宮が穏やかに笑う。

付き合う前と変わらずに楽しく会話をして酒を飲み、映画を観た。

夜が更け、軽い眠気に襲われた須藤は頭を振って立ち上がった。

「じゃあ僕、そろそろ帰ろうかな」

すると間宮が須藤の前に立ちはだかり、壁に手を付いて行く手を阻んだ。

「帰さないよ、須藤」

「えっ?」

戸惑う須藤の腕を、後ろから佐山が掴む。

「須藤、俺たち、これからお前と愛し合いたい。いいよな?」

一変した空気に、須藤は緊張で身体が強張った。

「須藤」

「頼む」

真剣な様子の二人に気圧されて、おそるおそる頷くと。

「ありがとう」

「すげぇ嬉しい」

間宮は須藤の頭に口付け、佐山はその肩を抱いてベッドに誘導した。

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