女性用の下着を試着した姿を恋人に見られた男の末路 (Page 4)

「早くほしいでしょ…オレの、コレが」

細い紐の上から割れ目の奥に隠れた入口を突き、僕の扇情を激しくゆさぶった。

卑怯だ、生殺しの状態でこんな焦らし方するなんて。

抗って反抗してやりたいのに…

「…ほしい、ほしい、です」

大夜さんの与える快楽を覚えてしまった精神と肉体は、抵抗を許されなかった。

「だったら、おねだりしてよ」

悔しい、悔しいけど…

「…お願い、です」

手を後ろに回し、Tバックの真ん中の紐をずらして先を続けた。

「僕のこの、エッチな入口に…大夜さんの太くて硬いのを、くだ、さいっ…」

「もう少し卑わいな言葉が聞けるとよかったけど、まあ及第点」

そう言うが、熱く硬い先端部が入口に当てられたのはほぼ語尾の直後だった。

「あぁぁっ…」

大夜さんの侵入に呼応して、僕は半身を弓なりにしならせて快楽を貪った。

「自分のTバック姿に興奮してた？　触ってないのにもうトロトロで、どんどんオレのを飲み込んでいく、秀のココ」

「ひぁぁっ」

肉壁を無理に広げられて異物感と痛みはあるも、熱さの方が勝っていて腹部がジンジンとする。

「久しぶりの秀の中…熱くて締まってて、すごく気持ちいい」

濃い熱を含んだ言葉に顔を後ろに向けると、声の通り欲情に濡れた色っぽい表情をしていた。

大夜さんが僕の中に入って欲情している…僕との、セックスを楽しんでいる。

（…よかった）

頭の中でそれを理解すると、劣等感が静かに消失して安堵の気持ちで一杯になった。

「そのトロけた顔も、すごいエロい」

そのまま視線が合うと、全部を収め切る前に僕の体を反転させて正常位の姿勢になる。

そして半身を密着させられて、余裕のない顔が吐息がかかる距離まで近付く。

それと同時に残りの陰茎部も収まり、僕の中が大夜さんでみっちりと満たされた。

密着感に酔っているとTシャツも脱がされ、心もとないTバックだけの姿になる。

「うぁっ…」

腰や胸元、胸の先端を這う舌が。

その拍子に、中で弱く擦れる大夜さんの硬い肉が。

さっき抑え込まれた、射精衝動を呼び戻した。

全身を巡る痺れのようなゾクゾク感に、思わず下腹部を浮かしてエビ反りになる。

「あっ、はぁっ…」

「収める物も収まってないし、大事な部分も守れてないし…もう下着の役目、果たせてないね」

浮かせた腰を掴まれて位置を固定すると、大夜さんは下腹部をゆるゆると動かした。

弱い力でトントンと奥を突き上げられる。

「ふっ…あっ、あっ」

「でも他の役目は、果たしてくれたね」

「何ですかっ…他のっ、役目って…」

反応を楽しむような笑みを浮かべると、大夜さんの唇が耳元に寄せられた。

「…オレの理性をぶっ飛ばす役目」

熱く濡れた囁きの後、穏やかだった律動が急変する。

「あぁっ！」

軽くノックするような衝撃から、ガンガンと力の込もった強い衝撃に変わった。

「やっぱり、秀とのセックスが、一番、興奮するっ…」

力強くなった律動に合わせて視界が、体がガクガクとゆれる。

「その上に、こんなオプションまで付けられて…どれだけ、オレの理性、けずるつもり…？」

「ひっ、ぁぁっ！」

先端部が最奥の突起物をかすめ悲鳴のような、それでも確実に官能や甘美さを含んだ叫びが漏れた。

ゆれる視界の中、今度は何かがチカチカと点滅している錯覚にも陥った。