三年越しの再会は (Page 3)
二人が向かった先はビジネスホテルではない、いわゆる防音がきいた宿泊施設。部屋なんてどこでもいい、適当にボタンを押してルームキーを受け取りエレベーターに乗り込む。両手に一佐の頬を包んでじっと顔を見詰める。さきほどまで行為をしていたせいか赤らんでいて、恍惚(こうこつ)とした表情を浮かべていて。すこし色素の薄い瞳は瞬く度に潤んで輝き、涙液(るいえき)が揺らぐ。
「一佐、ずっと、ずっと君のことを想っていたよ」
「俺、も……、郁人さんのこと、わすれられなくて」
すこし震えた声はどこかたどたどしく、それでも必死に伝えようとしていて。軽く唇を重ねたあと、三階に着くと一佐の腰を支えながら部屋へと移動した。
すべての動作が煩わしい。
今すぐにでも抱いて、潰してしまいたいのに。
扉を開け、鍵を閉めた直後ベッドに移動する余裕もなく郁人はさきほど噛み付いた項に歯を当てた。昔から、行為をするときのクセだ。噛み付き背後から一度整えた衣服をまた剥いで行き滑らかな肌へ掌を這わせる。上着を剥ぎ、シャツを剥ぎ、ベルトを抜いてスラックスを脱がせて。
「郁人さ、ん、待って、まっ、て! ベッドいきた」
「ごめんね、そんな余裕、もう残ってないから」
さきほどまで穿っていた孔へと三本纏めた指を挿入する。とろり、と溢れでてくる精液の残滓(ざんし)。
「あ、ぁ、ああ、あ」
ぐちゅぐちゅと音を立てながらスラックスの中から性器を取り出す。名残でやや硬いがまだ勃っていないそれを手淫に扱き入れ、熱を通す。いますぐにでも喰らいたい、いますぐに自分の匂いを刻み込みたい、欲求だけが先走って。
「ほ、し、ぃ」
――…それでも受け入れてくれる一佐が愛おしくて。
「ぁ、あっあ、あ!」
先端をくぷん、と挿入し温かな胎内へと再び性器を穿って。軽く揺すりながら着実に奥の奥へ。尖端と陰茎が奥に進むにつれて一佐の声が甘く大きく響く。我慢していたものを忘れたかのように。
腰を突き出させて揺する腰、結腸まであとすこし。結腸弁までとんとん、と尖端がキスをするように触れて、そのたびに甘い喘ぎ声が喉の奥から飛び出て。
「あっああ!ひ、っぁあ」
「一佐は、ここ、大好き、だもん、ねッ」
さきほど一度暴いて居る結腸は弁が柔らかくなっている。とんとん、と軽く触れた後ぐぷん、と尖端がナカへと穿たれた。
「――…あ、! あ、ぅ、あ、っひ」
「逃げないで、俺から」
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