三年越しの再会は (Page 4)
快楽から逃げ腰になった腰をしっかりと抱きながら、前へ前へと突いてゆく。確認する暇もなかった一佐の性器はすでに完全に勃ちあがっていて、律動のたびに先走りを迸らせていて。触れなくても勃起ができるほど、付き合っていたころはほぼ毎日のように仕事を終えればセックスに明け暮れていたな、なんて思いだす。
感覚は昔とほとんど相違ない程に感度は落ちては居なかった。寧ろ、久し振りにふけっているからか前より感度が上がっているようにも感じる。何度もぐぽぐぽと行き来する性器を逃しはしないとばかり、胎内が蠕動(ぜんどう)して絡みついてきて。そうそうに上り詰めるのは両者同じ速度で、
「ぁ、ああ、あ、あ、ぃ、く、いくイくッ!」
「一佐、……っ俺も、出、る」
「ぁ……、な、か、ナカに……」
「ん、……、ッそうだね、ナカに」
どくどくと脈打つ性器がほぼ同時に、熱を爆ぜさせた。ぱぱ、とホテルの扉を汚す一佐の精液、まるで孕ませるかのように郁人の子種は胎の中へ。
息切れが著しい、体温も上がり切っている。汗が止まらない、輪郭を伝い落ちてシャツに吸い込まれた。
「は、…… はぁ、は、」
「郁人、さ…… っ、も、ベッドいき、たい」
快楽に震え涙声で訴えられて、ぎゅうと身体を抱き締めた後、項に噛み付いて。
「は、……っ朝まで、帰さないけど、っ、だいじょうぶ?」
もう手放したくない、もう枯れたくない、一人にさせたくない。
「も、……ぁ、どこにも、……ぃ、かない、で」
懇願されなくても、もう手放すことはできないだろう。
「……っ、君を、さらう、よ」
掠れた低い甘やかな声で、告げた。
もう、二度と離れないと。
Fin.
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