君の隣でいるために

・作

2人組のアイドル歌手として活躍しているリョウとタクマ。ずっと一緒に仕事をしてきていたけれど、いつの間にか仕事以外で会話をすることも減り2人の間に距離ができるようになった。それを改善したいリョウにタクマはとんでもない要求をするようになった。

キラキラした衣装をまとった僕はマイクを片手に笑顔でハッピーな歌をうたう。

取り囲む複数のカメラの1台が僕達に狙いを定めていることに気づけば、自然に体を密着させて互いに肩を組む。途端、黄色い歓声が客席から飛んでくる。僕も彼もそれに応えるように笑顔で手を振って、歌声を重ねた。

「お疲れ様でした」

「お疲れ様です」

スタッフ達にニコニコと頭を下げながら、僕と彼は2人に与えられた楽屋に入った。

「タクマ。おつかれ」

その僕の言葉に返ってくる声はない。

「…」

さっきまでの笑顔が嘘みたいな仏頂面で着替え始めるタクマを、気づかれないように目で追っていた。

彼、タクマとの出会いは8年も前の高校1年生まで遡る。アイドルオーディションの会場でたまたま隣にいたのがタクマだった。

僕はアイドルに憧れ応募した。でも僕とは対照的に、タクマはアイドル好きの姉に無理やり応募されたらしい。ヤル気があるようにはとても見えなかった。けれど、隣にいた僕が3度見してしまうほどに綺麗な顔をしていた。

少しツリ目がちの大きな二重に形のよい高い鼻、唇は下唇が少し大きくてそれがやけに色っぽい。人を魅了するために産まれてきたんじゃないかと思わされるほどに整った顔をしていた。

僕だって、幼い頃から容姿を褒められることが多く、自分でもそれなりに整った顔をしている自覚はあった。多少なりとも自信があったからアイドルのオーディションに応募したわけだ。でもタクマの美貌とオーラを目の当たりにしてその自信がもろく崩れていくのを感じた。

オーディションの結果、タクマは当然合格で僕も運よく合格の切符を受け取ることができた。

それからは同じオーディションを受けていたのと、同い年であったことも手伝って、レッスンでもイベントでも2人が一緒になることは多かった。そうしてそのまま2人組のユニットでメジャーデビューを果たしてもう6年がたっていた。

デビューした頃はまだ未成年で、それこそ2人で切磋琢磨して成長しようとしていたと思う。その関係が変わっていったのはハタチを過ぎた頃だった。

いつの間にかタクマは仕事以外では殆ど僕と会話をしなくなり、喧嘩をしたわけでもないのに僕達の間には距離ができていた。

「…なに」

そうタクマに声をかけられて、ハッと我に帰る。いつの間にやらタクマはすっかり私服に着替えている。

「別に…」

敢えて何でもないような口ぶりで言って、タクマから視線をはずした。

「着替えねーの?」

「今から着替えるんだって」

衣装のズボンを脱いで、ハンガーに掛かった自前のズボンを手にした、その時だった。瞬間移動したみたいに、音もなく僕の前までやってきたタクマが、ガシリ、と手首を掴んできた。

「ちょっ…、何?離せよ」

そんな僕の抗議を、タクマは気にする素振りすらみせない。それどころか、色気のある唇を強引に押し付けてきた。

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