通い猫に恋をした (Page 3)

「なぁアオイ、今日はどうした？　冗談抜きで感じてんな」
「は、あ、ぅ。も、指抜いてって、ば、ハヤトぉ」
「わかったから、こっち向けほら。舌出せ、吸ってやる」
「な、ァに、ふ、ンぁ…うーッ」

　そそのかされて伸ばした舌を甘噛みされて悲鳴みたいな声が漏れる。
　壁に手をついたまま仰け反る姿勢は辛いけど、覆い被さるように背中へ密着したハヤトのキスがよすぎてめまいがした。

「はは、可愛いな、アオイ」

　好き放題にオレの呼吸を奪いながら、ハヤトはようやくアナルから指を抜いてくれた。
　動物みたいに頬を舐められて、その口唇を追ってキスをねだる。
　いつまでも終わらない悪循環だけど、夢中になって止められない。
　隙間がないほど抱き締めてくれるハヤトの腕にすがりながら、もう一度ベッドへいこうって、いったはずなのに。

「うわ、えッ、ハヤト？！」
「逃げんなよ」
「やだよ、何で、」
「アオイお前さぁ、馬鹿だなぁ。こんなビチョビチョに濡れて、健気に身体くねらせて、キスしてくれってやらしい顔して」

　濡れてるのはシャワーのせいだし、触れられれば感じるし、キスだって好きだ。
　いちいちあげつらわれても、オレにどうしろっていうんだ。

「ハヤ…んあッ？！」

　ゴリッと硬いものが股の間、柔い内ももを擦りあげた。
　ここまできて初心ぶるつもりはないけど、反り返るほど勃起するペニスにビクついてしまう。

「ここまで欲しがられて、ベッドまで我慢できるわけねぇだろ馬鹿チン」
「ば、かって、いうな」
「オレをこんな大馬鹿野郎にしやがったんだ、責任とれよアオイ」
「あ、うそ、うそやだ、た、ったまんまとか無理、ハヤト、」
「支えてるから大丈夫だ、ほら、すぐ根元までぶち込んでやるから」
「や、やだハヤト、あ、あっあ、入…ッ…！」

　頭を打たないように片腕でオレの頭を抱えて、シャワーの水滴に濡れる壁へ上半身を押し付けられる。
　散々内ももをなぶってくれたペニスが、ヌルついた感触を擦り付けながらアナルに押し付けられて、すぐ。

「あーっ、あ…ッ！」

　柔い肉壁を掻き分けて、一息に奥まで突き入れられた。

「はー、はッ…ナカ、ひくついてるな…」
「うア、ッ、ハヤ…これ、怖いっ、よ」
「立ったまんますんの、初めてだもんな。ほら、ちょっと動くぞ」
「わ、あう…！　あ、ァ、あ…」

　身体をぴったり寄せたままハヤトが腰を揺する。
　大きなてのひらがオレの下腹部を押さえてて、いやきっとそれは体勢を崩さないように支えてくれてるんだろうけど、圧迫されながら律動を刻まれるとキツい。
　気付いてるだろうに、ハヤトはぬろっとペニスを抜くと、ごちゅって奥に当たるまで押し込み、丁寧に抜き差しを繰り返した。