オレの友達がエロ過ぎる
広太(こうた)の大学の同級生、峻(しゅん)はめちゃくちゃエロい。今日も講義中に居眠りをしていたが、その姿だけでもとてもエロい。そんな峻に広太は恋をしていた。居眠りしていて講義を聞いていなかった峻にノートを写させてほしいと頼まれ、お礼に夕飯を作ると言われた広太は峻の家に行くことになるのだが……!?
(やっぱり、エロいよなぁ……)
講義中、広太は隣で居眠りする峻を見てため息をついた。長いまつ毛、色素の薄い肌にさらさらとした髪の毛。綺麗だなあ、と思う。それだけならいいのだ。机に突っ伏して眠る峻は襟ぐりの広い服を着ていたため、鎖骨が丸見えになっていた。おまけにたまに身じろぎして「んっ……」という声をあげたりするものだから目にも耳にも毒だ。
やがて講義が終わり、広太は眠る峻を揺さぶって起こした。
「ほら、峻。講義終わったぞ、起きろよ」
「ん〜」
寝ぼけているのか、峻は広太の手にすりすりとすり寄ってきた。その可愛らしさに思わず撫でてやりたくなったが、広太は我慢して峻を揺さぶり続けた。
「もう今日はこの講義で終わりだろ?バイトとかねぇの?」
「んー……バイトはない……」
やがて目が覚めたのか峻からまともな言葉が返ってくるようになった。
「ねえ広太〜、オレ今日の講義全部聞いてなかったんだけど」
「知ってる」
何せずっと隣で眠っていたのを見ていたのだ。
「ノート写させて〜」
「いいけど」
「やったぁ」
ヘラっと笑う峻の顔を可愛らしいと思ってしまう自分は末期だなぁと広太は思う。
「じゃあさじゃあさ、今日うち来なよ!お礼に夕飯作ってあげる」
「え?いいのかよ」
「うん」
広太も峻も一人暮らしだ。食費が浮くのは助かるが、峻からこんな誘いを受けるのは初めてで広太は内心どぎまぎしていた。
*****
「お、お邪魔します」
「いらっしゃーい」
広太はそのまま峻の家まで直接やってきていた。初めての峻の家にやや緊張していた広太だったが、その後の峻の行動にもっと驚くこととなった。
「ねー広太、ノート見せてー」
「え、あ、うん」
飲み物を取ってくる、と言って席を立っていた峻がするりと広太の隣に座り、身を擦り寄せてきたのだ。ノートを広げ、写している間も峻は広太の太ももに触れたり腕に触れたり、ともかくボディタッチが多い。普段ここまで近よったことのない峻との距離に広太はどぎまぎしていた。
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