解けない呪い (Page 2)
「ん、あぅ……っ、ふ、う、……んっ」
閉じられているはずの壁に隙間が開き、液体が糸を引きそして切れる音が鳴る。奥に出された精液もだいぶ下りてきたようで、ねっとりした音が深みをおびていた。
「息を吸うな。吐くんだよ」
「やってるよぉ……っ」
「ったく、処女を相手にしてるみてえだ。……って、だから締めんなって言ってんだろうが」
「だって、ゲインがっ、しょ、処女だなんて、そんな、……っ、あ、ひゃっ、そこ、だめ、まって……ッ」
ナカのしこりを短く何往復も強く擦られ、腰がびくびくと震えてしまうのが止められない。
「うるせぇなあ。一回イけば楽になるんじゃねえの」
「っ、や、やだっ、そこも触るの、ダメっ」
物悲しく揺れていた性器を大きな手で包まれ、何十倍もの快感が稲妻(いなずま)のように全身にを駆け巡った。
ゲインの手の動きは精液をかきだす動きから、明らかに僕を果てさせる刺激に変わった。しこりを潰すように押し、それにあわせて手を性器の根元から先端に擦り、吐精を促した。
「やだ、やだッ、あ、んッ、あ、あ、あ──ッ」
長引いていた下半身の熱のわだかまりが、びくびくと跳ねる性器から放たれていった。バスタブを汚す白い液体。俯く(うつむく)とそれが腹の中に入っていた男の精液と混じり合っているのが見え、どくん、と再び下腹部に熱をもたらしてしまった。
「……なんでまた勃たせてるんだよ。これもアイツの呪いか?」
「う……そう、かも……」
僕は思わずエドワードに罪をなすり付けた。
でも、いいだろ。だって、元はと言えばアイツのせいなんだから……。
尻たぶに触れる硬くて熱い肉塊を感じながら、僕は堕落した。
Fin.
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