秘密のマッサージ

・作

子供が就職して独立し、妻と二人暮らしのサラリーマン、直之(なおゆき)。ある日、妻から「自分は興味がないから」とアロママッサージ店の無料券をもらう。無料なら、と入店することにした直之だったがスタッフである裕介(ゆうすけ)からマッサージというにはなんだかおかしなことをされはじめて……!?

「この店か?」

直之は手に持った無料券に印刷された地図をもとにある店に訪れていた。そこは最近できたアロママッサージ店であり、無料券をもらった妻が「私は興味がないからあなたが行ってくれば?」と手渡してきたものだった。

「いらっしゃいませ」

カランコロン、とベルを鳴らしてドアを開けると爽やかな笑顔の青年が出迎えてくれた。無料券を見せると「かしこまりました。ではこちらのお部屋でお待ちください」と丁寧に荷物を回収された。通された部屋へ向かうと、ふわりとよい香りが漂っており、眠気を誘われた直之は眠りに落ちてしまった。

*****

ぐちゅぐちゅ、ねちゃり、という音で直之は目を覚ました。一体なんなんだ、と思いながら音のする方へ身体を向けようとすると、ぎちり、と手首が固定されていることに気がついた。足はM字開脚の形で固定されており、まるで身動きが取れない。

「お目覚めですか?」

にこり、と先程接客をしていた店員が笑った。あろうことか直之は全裸でマッサージ台にくくりつけられており、店員は直之の全身にマッサージオイルを塗りこめていたのだった。

「なっ、君、何を!?」
「何って、マッサージの準備ですよ」

店員はにこやかな笑みを崩さずに答えた。

「ほら、気持ちよくなってきたでしょう?」

つう、と店員の指が直之の胸を撫でた。ゾクゾクとした感覚が直之の背中を伝っていく。今まで感じたことのない感覚に直之は戸惑いと恐怖を覚えた。

「な、何なんだこれは!?」
「特別配合のマッサージオイルです。お客様の皮膚の感度を上げて、施術の効果をアップさせる効能があるんですよ」

にこやかに笑っていた店員の顔がにんまりとしたいやらしい笑みに変わる。

「あと……媚薬効果もあります」
「び、やく?」
「ええ、特別に気持ち良くなるお薬ですよ」

そんな会話をしている間にも直之の身体はどんどん熱く火照っていく。それを知ってか知らずか、店員の触り方もどんどんいやらしい手つきになっていった。

「お客様、お加減はいかがですか?」
「ぁ、う……」

胸をゆっくりと揉まれ、太ももの内側を柔らかく撫でられ、直之の性器はゆるゆると立ち上がっていた。

「……おやおや、お客様。感じてくださっているようで何よりです」
「そんな、こと……!」
「いいんですよ、恥ずかしがらなくて」

店員は直之の性器を優しく握り、亀頭を撫で始めた。その愛撫は徐々に激しいものとなり、性器全体を揉みしだいていく。その慣れた手つきに直之はくぐもった声をあげてイッてしまった。

「身体は正直ですねぇ」

店員は精を放った後も直之の性器を握っている。放心している直之に店員は笑いながら言い放った。

「お客様、コースはまだまだ続きがありますよ」

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