【悲報】飼い犬に童貞処女を奪われました! (Page 13)
突然童貞と処女を喪失した日から数ヶ月。
今日も散歩帰りにロンをお風呂に入れ、両親に見つからないよう、部屋へと連れて行く。
僕がオナニーで発情しない限り彼は犬の姿のままだから、移動はこの方が楽なんだ。
えっちするにはまだ少し日が高いけど――僕もロンも待ちきれないから。
「ぜってー息、止めんなよ…」
彼は僕を労(いた)わってくれるけど、初めてロンが押し入ってきた時はあまりの痛みで、階下に聞こえるくらいの大声で叫んじゃった。
『優しくしてって言ったのに!』『だから、努力はするって言っただろ!』なんて大喧嘩(おおげんか)。その後すぐ彼は丁寧に僕を解(ほぐ)し、急かずにゆっくり挿入し、少しでも動くと『痛い?』『大丈夫か?』って聞いてくれて、僕の部屋にあるクッションを沢山並べては、辛くない体勢を保ってくれた。
ただ、困ったことと言えば――ロンは人間化しても、本能は犬のままだということなんだよね。
僕とえっち…(ロンにとっては交尾だけど)をする時の基本姿勢は、僕の背に彼が跨るマウンティングだし、挿入中は膝を前後に動かそうとするから、表情が読み取れなくて不安なんだ。
『一度挿れたら、中出しするまで亀頭球のロックが掛かるから抜けねぇぞ』と言って、離してくれないし…全部の精子を注ぎたいからって、人間ではあまり意味のない、お尻同士をくっつける“局部結合”っていうのにまで拘(こだわ)るから、僕の直腸の中は精子が収まりきらずに、シーツにタラタラと零れちゃうんだ。でも、ロンにとっては唆(そそ)られる行為らしい。
「早く俺の子を産んでくれよな、亮太」
白濁液を零すお尻の穴に舌を差し込んで、冗談を言うロンにも慣れてきている。彼は僕の中にひとしきり射精してから朝を迎えると、毛並みのふさふさとした可愛い弟分…犬の姿に戻ってしまう。
「ロン…明日はお休みの日だから、このままずっと抜かないで…お願い」
お互いの身体に夢中になって、一晩中交わるようになった今――彼は犬に戻りたくないのか、それともコイタルロックで僕の身体に負担が掛かってしまうのを恐れているのか、射精を待つ僕のお尻からイく寸前でペニスを引き抜き、背を向けてはティッシュで精液を拭うようになってしまっていた。けど、それじゃ嫌だよ。お腹の中がロンの精液を求め、疼いて仕方ないんだ。
僕はロンと過ごすことのできる時間が永遠ではないことを知っている。だから、こんなワガママを言って、彼を困らせるんだ。
「ロックされたら、痛てぇって喚(わめ)くのはどこのどいつだよ…それに、お前の中で出したら朝にはまた犬に戻っちまう。こうやって外に出してたら人間のまま、何回もできんだろ」
“ったくわかってねーな”とこちらの頭の下に腕を伸ばしたロンが、腕枕の形で僕を引き寄せ、くすりと笑うから、彼の胸板に飛び込んで撫でてもらう。ちょっと前までは犬の姿の方が、デート――お散歩したり、お父さんやお母さんの前でも堂々とキスできていいなぁ、なんて思っていたけれど、今は大人の恋人として甘えさせてくれて、えっちなことをたくさん教えてくれる人間のロンの方が好き。だから…僕より先にいなくならないでね。
「犬のロンも、人間のロンもいっぺんにいなくなったら、僕もう生きていけないよぉ…」
不意に今後のことを考えて、僕はまた涙声になり、彼に慰められる。
「永遠なんて、人間にもねぇだろ?」
ロンの寿命が犬のままだとしたら、あと10年一緒に過ごせるかどうか。そんなの耐えられない…僕たちはこんなにも愛し合ってしまったのに。
「あー、めそめそ泣くんじゃねぇよ!わかった。今日は一晩中お前を突いてやるから覚悟しとけよ。痛がっても、途中で止めたりしねぇからな」
「…もし朝が来て、ロンが犬に戻っても、僕またえっちなことして、君を発情させるね。そうしたらまた人間に戻ってくれるでしょ?」
飼い犬に迫られたとはいえ、本気で相手にしてセックスに溺れるなんて、頭のネジが外れているとしか思えない。けれど、ね――。
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