隣、あいてますよ! (Page 3)
「ちょっと!まだ片付けもしてないのに、またいつもの冗談なんてやめっ——!!」
突然に奪われた唇は、簡単に舌の侵入を許し縦横無尽に口内を暴れ回っている。これまでも何度かイタズラにキスされてきたけど、そんなもの比べ物にならなかった。深く抱きしめられ、足の間に割り込んだ体を剥がすことは難しく、背中を引っ張ってもビクともしない。
「今までだって、散々言ってきたでしょ?お嫁さんになってって」
「っそんなの、子供の頃のことだよね?!」
ようやく離れたリョウは、ディープキスで息も絶えだえになっている陽介の耳元で囁くように言うのだ。
「大好きだよ、よーちゃん、俺のものになってよ」
「そんなっ、えっ、いつもの、冗談でしょ?」
「ちゃーんと、ようちゃんのお母さんにも言ってきたよ?お嫁さんにくださいって」
「えっ!なにそれ!?」
「だから大丈夫、安心して俺ものになりなさい」
再び深く口付けられ、貪られているうちに頭がぼんやりしてきた。
今までも、「大好き」と言われてきたけど、こういう展開を予想してはこなかった。でも、驚きはするものの、嫌悪感は全く感じない。むしろ体を委ねる安心感さえ感じている。
「よーちゃんも、俺のこと好きでしょ?」
「好きだよ!で、でもこういうのはちょっと、想像してなくて…」
「好き」と口にするだけで、みるみる頬が熱くなっていくのを感じる。こういうのは、苦手だ。
「だから、大丈夫だって。わかってないのはよーちゃんだけだよ」
「どういうこと?」
「そんなの、よーちゃん見てればみんなわかるよ、俺のこと好きなの」
そういうと、リョウは陽介の手を取り、今度は自分の股間に当ててみせた。
「俺の好きは、こういうこと。よーちゃんが欲しくて欲しくてたまんないの」
触れさせられた股間は、ズボン越しにも硬く、大きくなっていた。
「だから、よーちゃん。一緒に気持ちよくなろうよ」
あまりの展開に頭がついていけない陽介に、追い討ちをかけるよう再びリョウは唇に噛み付いたのだ。
——リョウ君のココ、こんなになるなんて…僕のせいで?
うっとりとしはじめた陽介は、小さく頷きリョウに身を委ねることにした。
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