隣、あいてますよ! (Page 7)
ゆっくりと腰が降ろされ、後口あてがわれたリョウの剛直は、多少の抵抗を受けながらもすっかり陽介の中に飲み込まれていった。散々指で慣らされたとはいえ、リョウの大きなペニスは陽介のさらに奥を暴き、快感の火種をまき散らす。
突き上げられて、前立腺の裏をリョウのエラの張った亀頭が容赦なく擦る。耳元では「かわいい、大好き」と囁かれ、みるみる快感は全身に燃え広がった。リョウの腹部に挟まれたペニスはまた力を取り戻している。
「あっあっ、すごっい、うんっ…あっはぁっ、あんっ!」
声高に嬌声をあげる陽介は、もう羞恥など微塵も感じていない様子で素直に与えられる快楽を求めていた。
「よーちゃん、だいすきっ!もう、いっかい出していい?」
「あっ、うんっいいよぉっ、きもち、よくっ、なって!」
激しさを増した突き上げに、陽介は必死でしがみつき自分の身体が作り替えられるような感覚と、激しい絶頂を味わった。放たれたリョウの精は陽介の一番奥で溢れて、止まらない腰の動きに合わせてじゅぷじゅぷと音を立てている。
「よーちゃんのなか、すごい熱いっ、腰とまんないっ」
「ぼく、のもっあんっ!やっ、またっあついっよぉ」
リョウの腹を白濁で汚したばかりの陽介のペニスは、ぬっとりといやらしく力づいていた。
「もう、いっかい?」
「あんっも、もういっかいぃっ!」
引っ越し荷物もそのままに、新しいベッドシーツがぐちゃぐちゃになるまで2人はいやらしくからみあった。
*****
「よーちゃんがこんなにいやらしいなんて、嬉しすぎるんだけどっ!」
「ほんとっ、今それ言わないでよ!恥ずかしいでしょ!!」
激しすぎる初めての行為に、陽介はすっかり腰が抜けて動けなくなっていた。リョウが1人で荷物と汚れ物を片付け終る頃にはもうすっかり真っ暗で結局夕飯の買い物も行けずじまい。今晩はふたりでカップ麺だった。
「こんなに身体の相性いいのだって、やっぱり運命的だよね?」
「もうっ、やめてったら!」
「あはは!愛してるよ、よーちゃん?」
「もう知らないっ!僕の部屋帰るっ!」
「あ、隣の部屋ベッドとかないよ?」
「…え?」
陽介は、ようやくこの部屋に訪れる前の自分の部屋の状態を思い出した。
「あっちはね、2人の仕事とクローゼット用な感じになってるんだ」
「えっ、なんで??」
「だって俺たち、新婚さんなんだし、ねっ?」
「……うん」
幸せそうなリョウの様子に、陽介は赤面しながらもようやく小さな声でぽつりと答えたのだった。
この日から毎晩リョウ抱かれまくり、連休明けにも関わらずヨロヨロで出勤することになった。
「もしかして、早まったかも…」と早々に新生活を後悔することになるのだが、こうなることが時間の問題であったことはいうまでもない。
Fin.
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