お隣さんに誘われて (Page 3)

「やっ！そこっ、ンっ…」
「…ハァ、なぁ、名前、名前教えてくれよ」
「…アンッ、な、名前！？、…ユウキだよ？急にどうしたの？」
　どうしたと聞かれても、自分でもよくわからない。ただ名前も知らない目の前のこの男のことが堪らなく愛おしく感じてしまったのだ。

「…ユウキ、ユウキか。俺は良樹だ」
「ンっ、アッよしきッ、…気持ちぃ…」
「…ンっ、俺も、俺もだ、ユウキ」
もう、俺もイきそう、一緒に…な？」
「アッ、うん、一緒に…イこっ、…アッ！」

　そして俺はユウキの中で果てて、同じくしてユウキの性器からも白い液体が勢いよく飛び出た。
　息が上がっているのか、激しく肩を上下するユウキを後ろからそっと抱き寄せる。
　体から始まってしまったけれど、どうしてもこのまま終わらせたくはなかった。
　そっとこちらを振り向かせて、頬に手を当てたあと優しくキスをする。
「…ンっ」

何度か触れるだけのキスを繰り返したあと、ぼんやりとしているユウキの耳元に口を寄せて、俺は囁いた。
「…なぁ、体から始まっちまったけど、俺たち、ちゃんと付き合ってみない？」
　ユウキは漫画みたいに頬を染めたかと思えば、満面の笑みを浮かべた。

「もちろん！」

Fin.