生意気な根暗がかわいくてたまらない
隊の成績で1位を取るのもたやすいこと。仲間の統率を取るのだって愛想をふるまえば簡単。自衛隊に所属する俺、和(かず)は、配属が一緒になった根暗の次郎(じろう)が気になっていた。ある日、あいつがこそこそと倉庫に行くものだから、俺は興味本位で何をしているか覗いてみた。
俺は自衛隊のとある部隊に所属するしがない隊員の一人だ。
部隊の成績はいつも1位だった。仲間の統率を取ることも決して難しくはなかった。
退屈だった。みんなが俺に笑顔で接してきて、俺は仮面をつけた笑顔を振りまく。
けれど、そんな中に一人だけ俺に対して全く笑顔を浮かべないやつがいた。
それが、同じ配属の次郎(じろう)だった。
*****
みんながわいわいとレクリエーションとしてスポーツをやると騒いでいるので、俺は笑顔で「お前も一緒にやろうぜ?」と誘う。
すると、彼はチッ、と聞こえるような舌打ちを俺に一つすると「断る」と言って席を立ってどこかに行ってしまった。
あんな対応をしてくる奴は今まで初めてだった。
*****
ある日、部隊の成績を見つめた後、その場を、爪をギリギリと噛みながら去っていく次郎を見かけた。
(あいつ、何しに行くんだろ)
俺は興味本位でついていく。すると、アイツはロッカールームの中に入り、隊服を片手にきょろきょろと周囲をうかがいながら、どこかへと向かっていった。
(へぇ、面白そう)
俺はアイツについていくことにした。
*****
アイツは敷地内の倉庫に一人で入っていくと、鍵を閉じる。
中で何をしているのか、気になった俺は倉庫の下にある窓をこっそりと開き、そこから彼の様子をのぞき見した。
「っくぅっ…ふうっ…あんっ…!」
俺は思わず言葉が出なかった。あいつは一人きりで、倉庫で自慰行為をしていたんだから。
そして、彼の視線の先には俺の隊服が置いてあった。
「…えっ?」
しかし、同時に俺の胸がなぜか高鳴るのを感じた。そして、気が付いた。
自分のものが硬さを増していっていることに。
ゾクゾクとした感覚が背筋を走り、ズボンに小さな山が浮かび上がる。
俺は我慢ができなくなってしまい、履いていたズボンとパンツをずるりと下ろした。
鍛え上げられた下半身が姿を現す。そして、自分のものははっきりと、溜め込んでいた何かを吐き出したそうに主張をしていた。
「あぁ、そっか」
俺、今まで誰かに愛されてばっかりで、あんな奴と会ったことなかったからな。
はっきりと、あいつが好きなんだと自認した俺は、自らのものに手を伸ばした。
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