最低なケダモノと難儀な性癖について
ツグキヨは自分の好きなときにメグルの部屋をおとずれ、好き勝手にメグルを抱いて去っていく。身体の相性はいい。けれど、女性関係にだらしないツグキヨは自他ともに認めるようなクズ野郎だ。二人の関係に名前なんてない。友人ではないし、ましてや恋人でもない。そんな二人の本質を理解しているのは──…
「あ、あーッ、ッ!」
「おお、イイ声だな、もっと鳴けよほら」
「ば、かやろ…ひ、ィ、ンん」
「ははっ、そんなにらむなよ…興奮するだろ」
ツグキヨ、このクソ野郎…!
そのニヤケ面をぶん殴りたい。
でも現実じゃあオレの手首は押さえ付けられてるし、濡れた肉がぶつかるはしたない音を立ててブチ犯されている最中だ。
言葉すら満足につむげないのに、抵抗なんて夢のまた夢だった。
「ん、メグル、すっげぇ締まる…いいな、すぐイきそー」
「うっア、あっあっ、は…!」
「何だよもうお返事もできねーって? メグちゃんはオレとセックスすんの好きだもんな」
息ができないほど腰を打ち付けられていたのに、突然スローにペースを落とされて身体が付いていけない。
呼吸のタイミングも乱されるし、思わず呆けた目を向けたのは不可抗力だったはずだ。
そこらの女を引っかけまくるほどの甘い面をいやらしく歪めて、オレを見下ろすツグキヨが舌舐めずりするのが目に入る。
背筋が震えたのは経験則か。
「メグ、これじゃ物足りなそーだな。激しい方が好きんなっちゃった? 新しいカレシの影響?」
「か、ってなこと、言う、な」
「ええー。ゆっくりじっくり結腸ぶち抜かれるセックスのが好きじゃん? ほら、オレの太いし、長いし、メグルの処女膜破ったしさ」
「膜、なんか、あるかァ、あ、アッ」
「あはは」
ゆるく、けれど的確に、オレが感じるところを擦り上げながら腹の奥を小突かれる。
とっくに開発されてる前立腺も、張り出した亀頭でごりごり抉られて痙攣が走った。
ちくしょう、さもオレのことを知り尽くしていますって顔で追い詰めてくる男が憎い。
力の抜けた腕はいつの間にか解放されていたけど、もはや抵抗なんてできる気力はない。
それに気をよくしたツグキヨは、でかい手でオレの腰を掴んで腰を振る。
「ハ、あぅ…んっン、ぁ、あ、あっ」
いやらしい形をしたペニスがオレの中を出たり入ったりしていると思うと、頭が煮えるほど気持ちよかった。
悔しいが、ツグキヨとのセックスが一番気持ちいいのだ。
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