メインディッシュはとろけるカラダ (Page 3)
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そうして、一時間が経っただろうか。
「真琴ぉ!今日は人生で最高の誕生日だ!」
酔いで顔を赤らめた朝陽は、上機嫌で僕に抱き付いてきた。
「あはは、オーバーだなぁ」
僕はボーッとした頭で、朝陽の抱擁を受け止める。
お互い成人したてなので、慣れない飲酒で結構酔ってしまった。
朝陽は体を密着させてくると、潤んだ瞳で僕の顔を覗き込んだ。
「真琴…可愛い」
「へ?」
突然、変なことを言われて戸惑う僕に、朝陽はさらに顔を近付けてくる。
「すげぇ可愛い。好きだよ、真琴」
「ちょっと、朝陽…?」
様子のおかしい友達を心配した瞬間、僕は朝陽に唇を奪われてしまった。
「!」
両肩をしっかりと掴みながら、朝陽は角度を変えて何度も僕に口付けた。
「んっ…」
息苦しくて開けた口から、朝陽の舌が入り込む。
ケーキの味のする甘い舌が、僕の口内を激しく舐め取った。
「んんっ…ふ…やっ、朝陽っ!」
何とか顔を離したものの、朝陽の腕力に負けて、今度はラグの上に押し倒されてしまう。
「うわっ!…朝陽?」
僕を見下ろす朝陽は、今まで見たことのない獣のような目付きをしていた。
「真琴。俺、本当はケーキよりも真琴を食べたいんだ」
「え?何言ってるの…?」
「ずっと食べたかった。もう我慢できなかった。だから今日、真琴だけを部屋に呼んだんだ」
朝陽の顔が近付いてきて、僕の首筋を舐めた。
「ひゃっ…!」
「なあ、俺とじゃ嫌か?」
服の裾を捲られて、朝陽の両手が僕の脇腹をまさぐる。
「んんっ!」
「はぁ…真琴の肌、すべすべだ…」
すっかり興奮した様子の朝陽は、息荒く僕の胸に頬を擦り付けた。
「朝陽…」
戸惑う僕だったが、朝陽の気持ちを拒むことはできなかった。
僕はずっと、明るく社交的な朝陽に憧れていた。
秘密の趣味を認めてくれた、大事な友達。
それに、朝陽に触られるのは、そこまで嫌じゃない。
「…いいよ。僕のこと、食べても」
小声で了承すると、朝陽は泣きそうな顔で僕を見つめた。
「嬉しい…真琴」
その手が、ゆっくりと僕の服を脱がせていく。
「ん…恥ずかしいよ」
貧相な身体を両腕で隠して縮こまる僕に、朝陽が色っぽく微笑む。
「大丈夫。俺が毎晩想像してたのより、ずっと綺麗だ」
「毎晩って…?」
「俺、いつも真琴で抜いてたんだ。でも、もう一人でするのは嫌だ」
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