ペットカメラで留守中ネコをモニタリングしてみた (Page 4)
体を起こそうとする陸都を、祥太郎は後ろからはがいじめにしてそれを妨げた。
「というか、なんで祥太郎がここにいるんだ?」
そもそも、家主がいないから自分がやってきたのだ。結局誘惑に負けて1人でオナニーにふけって寝てしまっていたのだが…。
祥太郎は、無言で目の前を指差した。
向かい側には、ベッドと並んでチェストが置いてある。
本や、カレンダー、猫の置物がその上に並んでいた。
陸都がわからないという風にしていると、
「猫の置き物の奥に、置いてあるの見えない?」
言われて目をやれば、見慣れない形の白い置き物が置いてあった。
「なんだあれ?」
「ペットカメラだよ」
「ペット…カメラ…っ?!」
陸都は思い出した。
今回長期不在にするのに、まりおの様子が確認できるようにと用意したペットカメラ。
録画機能はもちろん、遠地にいる祥太郎のスマホからでもライブ映像が確認できるものだった。
「まりおの様子を見ようと思ってスマホでチェックしてたら、陸都がお尻に指突っ込んでるところが映っててさ、もういてもたってもいられなくて、スタッフのバイク借りて高速飛ばしてきた」
「ひぇっっ!」
「すごいいやらしかった…あんな風に1人でするんだね」
「だ、だめ!見ないで!消して!!」
「だーめ。さっきの上手なおねだりだってバッチリ録れてるんだから!これでロケ先でもがんばれるよ」
「ひゃっ、やだっ!そんなのって、ちょっ動かないで!」
ゆらゆらと腰を揺らし始めた祥太郎を、必死で静止する。これ以上痴態を収められてはたまらない。
「無理だよ、さっきからまたリクがキュンキュン締めてくるんだから」
「あっ、そんなっ、んんっ、あっ、とめてぇっ」
寝そべったまま、背後から片脚を抱え上げられると、丸出しのペニスがまたビクリと跳ね上がり、すっかり力を取り戻してしまう。
この向きではまた丸写りだ。
「もう一回だけ…今度は一緒にいこ?」
「はっ、あんっ、あぁぁっ!!」
またギシギシとベッドが揺れ始めると、まりおはあきれたような顔で部屋を後にした。
*****
祥太郎は、その後しっかり陸都を堪能すると後始末をし、バイクでロケ先まで帰っていった。
ベッドでまだ動けずにいた陸都は、再びやってきたまりおにニャオンとひと鳴きされ、ようやく重たい腰をあげた。
「ごめんごめん、きみのごはんまだだったよね。いまあげるから」
餌皿にフードを用意すると、まりおはすごい勢いで食べ始めた。
「まさか、3時間もかかるロケ先からやってくるなんて思わなかった。愛されてるなぁ、俺たち。ね、まりお?」
「ニャー」
その日以降、陸都は祥太郎が留守中の寝室には無闇に立ち入らないようになった。
その一方で、今回の事に味を占めた祥太郎は次の2人の情事をまたカメラに収めようと、新型ペットカメラを探し回っているのであった。
Fin.
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