義兄、雌犬ト化ス
女を性欲の捌け口として扱う男、勝弘は半年ほど前に妻を亡くし…妻の弟、絢斗と2人で生活している。以前から不貞を続け、亡き妻にも感情の赴くままセックスを強要してきた勝弘。この日も性欲を満たすため、セフレ宅で寝取りプレイに興じていたのだが…帰宅するや否や激高した義弟に衣類を引き千切られ、ドアノブに拘束されてしまい――!?
「あー、せっかくイイ気分だってのに、家になんて帰りたくねぇな…絢斗(けんと)の奴、今日バイトだったっけ?沙百合(さゆり)が死んだってのに、なんで俺がアイツと暮らさなきゃなんねぇんだ…」
昨日――。得意先からの紹介で新たな法人契約を円満に結んだ俺は、そのままの足で結婚前からいる数人のセフレの内、1人のマンションへと向かい、夜を共にしていた。
どいつもこいつも金目当ての奴ばかり。俺が独身で年収2千万稼ぐ外資系金融のエリート社員だと話し、札束を広げて見せれば…どんな女だって喜んで股を開くし、『一生面倒見てやるよ』と囁けば、妊娠覚悟で危険日のゴム無しセックスにも応じてくれる。その後、そいつがどうなろうが知ったこっちゃない。本当に子供を身籠(みごも)って姿を消す女もいれば、旦那にウソをついてでも、また俺に会いに来る奴もいる。
昨晩泊めてくれた女なんてトクベツ狂っていて、自分の旦那が寝静まったのを確認してから俺に連絡をよこしてきた。“夫のだけじゃ満足できない”なんて恥じらいながら。
彼女の旦那は、俺が勤める職場のライバル社の役員で、そいつの顔を眺めながら大事なモノ…嫁を犯してやるのは最高の気分だった。声を漏らすまいと、唇を噛んでいた女も、普段嵌め込まれている倍以上のペニスを受け入れれば嬌声を上げ、弓なりになって果てるしかなかった。すっかり意識を飛ばし、膣口からねっとりとした白濁液を漏らしている女と、何も知らず幸せそうに寝息を立てている旦那、2人の顔面に竿先を擦って残りの精液を掛けてやれば――得(え)も言われぬ優越感に満たされる。
恐らく、狂っているのは俺なのだ。
どこかでそんな風に思いながらも、収まりをみせない性的欲求はドス黒い渦になって、俺を飲み込もうとしていた。
*****
「ねぇ、義兄(にい)さん。もう5時だよ…今日も朝帰りなの?」
「お前には関係ねぇだろ、絢斗――うッ!?」
コンビニの深夜バイトから帰宅したらしい義弟(ぎてい)である絢斗と、マンションの共用廊下で鉢合わせてしまった。彼から軽蔑の眼差しを向けられた俺は、自室の玄関まで強引に引きずり込まれる。成人したばかりの相手は、華奢な体つきに似合わず力が強く、女の家で出されたアルコールに舌鼓(したつづみ)を打ったこの身では、抵抗さえままならない。
「義兄さん、前とは別の女の匂いがする…毎週毎週、新しい女のトコに通って楽しんでるの?姉ちゃんが死んでまだ半年も経ってないんだよ…」
「――ッ!?け、絢斗、何してんだッ!痛ぇから離せッ!!」
手首を捻り上げられ、冷たい玄関扉に背を押し付けられる。唇を震わせ、息が掛かるくらい近くに迫る絢斗は、激高しているようだった。
「仕方ねぇだろ。沙百合はもう死んだんだ。アイツだって、俺が他の女と遊んでいる方が嬉しいんじゃねぇかな…旦那が、“新しい人生”を歩もうとして…」
「うるさいッ!」
最後まで言い終わらない内に、俺の腕を掴んでいた絢斗の手がYシャツの襟首に伸び、そのまま引き寄せられ、唇を塞がれる。
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