死がふたりをわかつまで?! (Page 6)
「ひぁっんっ、あぁっルキっ、んんっ、もうっどうにかしてっ!んあっ」
「いわれなくてもっ、アキホ、オレの首につかまっていろ」
促されて手を伸ばし首に絡めると、ルキはゆっくりと腰を動かしはじめた。
最初はゆっくりと、腰を押しつけて回すように。次第に動きは大きくなり、ルキの大きなペニスが中を抉るように、ズルズルと抜き差しされる。
後ろをいっぱいに満たされ、奥の方のたまらなく感じるポイントを押しつぶす度、快感が風船のように膨らみ、もう弾けてしまいそうだ。
ルキの動く些細な動作全てが、気持ちよくてたまらない。
「ひゃうんっ!あっ、もうっ、きもちよすぎてっ、だめっ、あたまっ、とけるぅっ!んくぅっ、なんでっ、こ、んなっ!あぁっん!」
「気持ちいいだろう?愛し合う者同士のセックスは、たまらなく気持ちがいいものだ」
「そんなっ、でもっ、んんっ俺、ルキのことなんてっ、知らなっい、あんっ!」
「先に思い焦がれたのは、アキホだろう?あんな風に思われて絆されぬやつなどいないさ。…さぁ、おしゃべりはこの辺でおしまいだ。さらなる快楽へ堕ちろ」
「きゃぅんっ!ひゃぁっあっあっ、まって!はげしっん!!もう、だめっ!」
「もう、そろそろオレも限界だ。アキホの中に出すぞ?しっかり受け止めるんだぞ」
抽挿は激しさをまし、腰が打ちつけられる度にパチュパチュと湿ったいやらしい音がする。
肌も、体の奥も、目も耳も鼻も、全てがルキの存在を感じ、犯されている。
最初のうちこそ感じていた抵抗は、今はもうまるでなかった。
他人の存在を、こんなにも自分にぴったりと寄り添って感じることは、初めての経験だ。
*****
…ルキは、ずっと俺の側にいたから?
奥に打ちつけられる熱い体液を感じながら、激しい2度目の射精をして、恍惚とした頭でぼんやりと考える。
ルキはまた先程の微笑を浮かべて、俺の顔を覗き込んだ。
「アキホ、愛してるぞ」
答えられない代わりに、ゆっくりと目を閉じると、ルキはまた深く口付けてくれる。
熱い口づけに再び灯った快感の火種を、今度は俺自ら腰を動かして煽る。
「ルキ、…もういっかい、して?」
「いわれなくても…」
体の中に収められたままのルキのペニスがみるみる大きくなるのを感じ、心と体が満たされていく。
「これから先、ずっと、お前が死ぬ日までオレたちは一緒だ。安心して愛されていろ」
ルキ…ルキはルシフェルのことだ。有名な堕天使。
そして明けの明星の別名でもある。
俺には、愛すべきとんでもない死神がついている。
Fin.
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