恋より深く、愛より重い (Page 3)

ニシの片足を自分の肩に引っかけて、グチュグチュと彼の後孔を指でほぐしながら、ウメダはふと快感に耐えるその顔を見た。

「…なぁ、ニシ、お前…ちょっと痩せた?」

「んっ…な、なに?今聞くことかそれ…」

キュッと閉じていたニシの目が、片目だけ薄く開いて恨めしげにウメダをにらんでいる。

「今思ったんやもん。ほら、脇腹とか、こんな細かったっけ?」

言いながらウメダが手の平でニシの脇腹を撫でれば、感度のあがりきった身体はビクッと激しく跳ねた。

「んなっ!変な、触り方すんなっ!」

そんな抗議の声を聞いているのかいないのか、ウメダはニシのナカから指を抜くと、慌てたように自身に避妊具を装着しだす。

 

もうナカは充分にほぐされてはいるけれど、もう少しで達しそうだったところで指を抜かれたのが不服なのか、ニシの眉間にシワが寄る。ウメダは、ニシの両腕を持つと、グイっと引っ張って上体を起き上がらせた。シワの寄った眉間にキスを落としてから、ウメダはニマリと笑った。

「そんな物足りなさそうな顔せんといて。今からめっちゃ気持ちヨクしたるから」

ぶわっとニシの顔が真っ赤に染まる。

「…そういう言い方、すんな」

悔し紛れなのか、ニシは細い手で、ウメダの背中をパチンと叩いた。

 

ウメダはニシをベッドに座らせた体勢で、彼の両足を持って開かせると、その間に自分の腰を入れて、ヒクリと濡れた孔へと、自身を滑りこませた。

「…っぁ、」

挿入時にグッと顔が近くなる対面座位の体勢が恥ずかしいらしく、小さく声をあげながらニシは顔を背けた。

 

ウメダはニシの両腕を自分の肩に引っかけさせて、「よいしょ」と言いながら腰を上げた。

「ひぁっ!?な…に?」

ウメダに体を支えられているとはいえ、ベッドから体が浮いたことに驚いてニシは目をキョロキョロとさまよわせる。

「1回やってみたかってん。ニシ、ちょっと痩せたしイケそう」

「なに…を?」

「駅弁ファックとかいうやつ」

「…は!?なに考えっ――!!っあ、ひぃぁっ!!あっ待っ…て!ウメダっ…」

ヨロッと一瞬、体のバランスを崩しそうになりながらも、ウメダは二の足でしっかり床に立ってニシの尻肌に両手の平を置いた。その瞬間、自身がズズ…と、ナカの腸壁をかきわけるようにしてさらに奥に吸い込まれていくのがわかった。

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