理由もなくもうセックスしないってどういうこと?! (Page 3)

男の太腿に乗せられた手の甲に、つうっと指先を滑らせ「ダメですか?」と甘えた声を出した。

男は驚いたように目を見張ったが、まんざらでもないのか表情を緩めている。

「知らないおじさんについて行ったらダメだよ」

「えー?お兄さん、おじさんってほど老けてないよ」

「おだててもダメ。酷い目にあったらどうするの?」

拒否しながらも、男は身体を密着させる風雅を引き剥がさなった。

太腿を撫でスラックス越しに股間を撫でると、男は戸惑ったように視線を彷徨わせるだけだった。

もう一息で落ちる。

確信した風雅は男の手を取ると、日に焼けてない真っ白な自分の太腿に置いた。

「ぼくずっと抱かれてなくて寂しいんです。お兄さんなら優しくしてくれそうだなぁ」

「だ、抱かれて?」

「はい」

ふわりと笑いかける。ほんのりと赤らんだ頬に、最中を想像したのか男が真っ赤になった。

風雅は相手が誰でもいいと言う訳ではない。今まで祐樹以外との経験もない。

だから、急に抱かないと言い出した祐樹に当てつけの気持ちもあった。

初めの一回なら、酔った勢いでシてしまったと言い訳できる気がしたのだ。

さあどうだろうか。男を見つめる。

男は決めかねている様子だ。

「お前!なにしてるんだ!」

突然の怒声に悲鳴を上げそうになった。

正面を見ると、公園の入口から一直線に歩いてくる祐樹の姿があった。

早足で、顔は明らかに怒っている。

「あんた誰だ?」

「なんでもないよ。君の方こそ夜に大声出して迷惑だって分かってるのか?」

「悪かったな。あんたがこいつを襲っているように見えてな」

ベンチの前にきた祐樹は男を睨む。

年上だとわかっているのにタメ口で、それだけで怒り具合はよくわかる風雅は、すでに隣に座った男と身体を離していた。

「ベンチで寝ていたから声を掛けただけだよ。それより君はこの子の知り合いなのか?」

「俺はこいつの恋人だ」

「そう。じゃあ後は君がいるから大丈夫だね」

この場を去ろうとする男に、風雅はつい引き止めようと手を伸ばしかける。

しかめた祐樹の横顔に、ぐっと堪えた。

男は「よかったね」と言い残し、逃げるように早足で去っていった。

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