僕の年上彼氏はわんこプレイがお好みです。 (Page 4)
「んっ…ああっ!」
目を瞑って待っていたけれど、尻に入ってきたのは冷たいものだった。目を開けると健一郎さんは、ずれていた犬耳を直している。
「んっ…? えっ何?」
僕の中に健一郎さんじゃないものが入ってる!!
「ああ…。あっくん、かわいいね…」
スマホのカメラのシャッター音とともに、明らかにエロい顔を向けて僕を見つめている。戸惑っている僕をほったらかして、パシャパシャと勝手に写真を取りまくる。
「あっ…お尻…なんですかぁ…これぇっ」
自分の尻をみると、僕が狼男の衣装で付けていた、しっぽに似たものが付いている…いや、中に入ってる。
「あっくんに一度つけて欲しくて買っておいたんだ。そしたら今日タイミングよく、あっくんわんこになってるから。今日しかないと思って」
満足げに僕を見回して、ああ、かわいいっ! と叫んでる。もう完全にエロおやじなんですけど、健一郎さん!
「わ、わんこじゃないぃぃ…いやですぅ…」
僕ももう大人で、それなりに経験はあるけれど、男は健一郎さんとしかお付き合いしたことない。だからお尻に彼以外のものを入れたことなんてないのに。ただのしっぽだけど、そんなもの入れられたのすごいショックで、涙が溢れてくる。
「ふえっ、やだぁ…! 健一郎さんのしか入れちゃだめなのにぃ…ぅうっ」
あまりにも僕が泣いているので、はっとして駆け寄ってくる。
「そんなに嫌だったのか、ごめんな」
「抜いて…っ」
エロい顔から一転して、心配そうに頭を撫でてくれるけど、早く抜いてほしい。そのしっぽを持たれて引っ張られた。気持ちいいのかもしれないけど、やっぱり嫌で、違和感が残る。
「あっくん、ごめんな。そんなに嫌がるとは思ってなくて。おいで」
うつ伏せから仰向けにされて、ぎゅっとしよう、と促されたので背中に腕を回して健一郎さんにしがみついた。
「健一郎さんにされてたとしても、健一郎さん以外のが入るの、嫌です…っ」
抱きしめて肩に顔を埋めて、涙がぽろぽろ流れてくるので、服を濡らすのも構わずにその涙を拭いた。
「もうしない、ごめん」
少し身体を離しベッドに背中をあずけると、指の腹で涙を拭いてくれる。目を瞑った瞼にキスを落とされて、唇も塞がれた。
「はやく健一郎さんの、入れて」
変なの入れられたあとだから、早く彼のもので上書きしてほしい。もう犬耳がついてるのも鬱陶しくて、取って遠くに放り投げた。耳を付けておいてって言ってた健一郎さんだけど、気にせずにズボンを脱いでゴムを付ける。
「けんいちろうさっ…あっっ!」
いつもよりゆっくりと僕の様子を見ながら入れてくる。全部奥まで入ったら、大丈夫? と頭をそっと撫でてくれた。
「気持ちいい? あっくん」
「うん…、けんいちろうさんの気持ちいい…っ、僕けんいちろうさんのでしか、気持ち良くなれないからぁ…んっ」
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