隣人とふしだらな関係
一年前に引っ越してきた木村要一郎はひと回り若い隣の旦那、瀬川圭介と身体を重ねる関係になっていた。要一郎は家族がありながらもその快楽にのめりこみ、関係を解消できないでいた。もうこの関係を終わりにしたいと思っていたのに、要一郎を手放したくない圭介は強引な方法を選択した。
「行ってきます。要一郎さん」
妻がお隣の奥さんと二人で出かけるのに、笑顔で私にそう言った。玄関のドアが閉じた瞬間が、私たちの合図になった。
「けい…」
まずリビングに戻ってゆっくりコーヒーでも飲もうと促すつもりだったのに、行ってらっしゃいと振った私の手を取って、引き寄せた。腰にも腕を回して逃げられないように唇を押し付けてくる。
「んっぅ、待ちなさ…っ、鍵を閉め…んっ!」
「俺たちにそんな暇はないでしょう? 二人は買い物が終わったら帰ってくるんだから」
*****
私がお隣さんの瀬川家と交流し始めたのは一年ほど前のこと。妻は私より一回りは若いので、引っ越し先の同じ年代の瀬川家とすぐに仲良くなった。
私も年の離れた瀬川家の主、瀬川圭介とは”普通”に仲良くしていたはずだけれど。
「もたもたしていたら、俺に抱かれてる姿を奥様に見せることになってしまいますよ?」
年上の私を貶めるのが好きなようで、そう言われながら玄関からリビングのソファに移動する。移動の間も唇を塞がれ、ズボンからシャツを引き出された。隙間から手を入れてきて、胸の先端を抓られた。
「あっ…っん」
痛みとも快感ともわからない痛みに、立っていられずにソファに腰を下ろした。唇を離したお互いの口は粘度の高い唾液で糸を引いている。
「胸が弱くなりましたね?」
「お前のせいだ」
今まで胸を弄ばれることなんて無かったのだから。
「じゃあここは俺だけのものですね」
力なく座っている私のシャツのボタンを外して、前をはだけさせると胸に顔を寄せてきた。先端を口に含んで強く吸ってくる。
「あっ…強くするな…痕をつけるんじゃない」
「ああ…、奥様とするときにバレてしまいますか…。自由につけられないのはもどかしいですね」
強く吸われ、敏感になった胸の中心に息を吹きかけながら嘆いている。
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