専属執事に願い事 (Page 6)
「動きますよっ」
余裕のない声と、荒い息。
「早くッ…」
欲望を我慢できず、僕は成瀬に手を伸ばした。
「あぁんっ!!」
一気に引き抜かれたかと思った瞬間、ズンッ!と力強く奥へ向かって突かれた。
「ンンッ!あっァっ!!」
いつの間にか気持ちいいと感じるようになった後孔をグリグリと攻めたり、ズンッズンッと速いピストンを繰り返される。
「あぁあっ!!あんっんはっ!!」
「気持ちよさそうですねっ…」
「ンンッ!きもちっ!きもちいいよぉっ!!」
「っ…」
「アッ!ダメっ!もうイっちゃう!」
「私もですよっ…一緒にイきましょ?」
そう言うと、ペニスの角度を変え、気持ちいいところにピンポイントで当たるように攻められる。
「アッアッ!んっはんっアァッく!!」
「はぁっはあっ!」
「あっあっああぁぁあああっ!!!」
「ッく!!…」
快感に突き落とされた瞬間、成瀬の熱が僕の中に放出された。
熱すぎるほどのその欲に、僕は嬉しくて涙が溢れる。
「成瀬…ありがとう」
一時だけでも成瀬のものになれて嬉しかった…。
そんな感情に浸っていると。
「柊哉坊ちゃん、あなたの願いならどんなことでも叶えます」
そっと手を差し出された。
「私なら、あなたを幸せにしてみせます」
その言葉の意味すること、それはつまり…。
だけど、もし両親に見つかったら…。
それにこれからどうやって生きていくんだ。
なんて、先の不安がないと言えば嘘になる。
それでも…。
「成瀬、僕を盗んでくれ」
その手を取ると、強くぎゅっと握られた。
「かしこまりました」
嬉しそうに笑う成瀬に、僕もつられて笑った。
Fin.
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