美貌の困惑
リョウの家には伊千郎、晶、竜、浅木静香が住みついている。朝晩問わずやりたい時にやる、性に自由で乱れた関係だったが、実はリョウ以外には思っていることがあって…?総攻め対受け四人の暮らしに起こる変化とは!?
聞き慣れた粘膜質な水音と高低音の混ざるはしゃぐ声、目を覚ますと俺のベッドに群がる男ども。
見た目の良さは金になると悟った幼少期からずっと、俺はこのルックスだけで金を稼いできた。
顔がいいと馬鹿でも許されると知って大学を卒業し、見た目も頭脳も完璧に近付いたと自分でも思っている。
人の顔色を窺って喋ることも、俺より劣る年寄りに頭を下げることも嫌いだからまともな職に就いたことはない。
それでもそれなりに暮らしていれば生涯困りはしない程度の金は稼ぎ終わった。
何を着ても様になる生来のルックスがあるせいかブランドに興味がない、行きたい場所も呟けば誰かしらが俺をそこに連れて行く。
余計な出費もないし働く意味も見い出せないから、俺に群がる奴らを部屋に招くようになってそろそろ半年。
「ん、ん…リョウさんのおいし…」
「起きたか?寝起きの一発、俺にぶち込んでくれよ」
「リョウくん、僕のなーめて」
寝ていた俺の性器にしゃぶりついてんのが晶、ここでは一番若い。初めての酒に潰れかけていたところを拾ったのがきっかけだ。
ごついくらいの筋肉を晒して笑ってんのが竜、俺の顔の良さに喧嘩を売ってきたのがきっかけだが今じゃ俺の顔に惚れ込んでいる。
それで、寝起きの俺の顔を跨いで性器を押しつけてきてんのが伊千郎、一目惚れだっつって犬みたいにじゃれついてくる。
「…浅木は?」
舌先で軽く亀頭を撫でてやれば嬉しそうに勃起する伊千郎の性器は可愛げがある。
俺の口に必死になって先端を擦りつけてくるから望み通り喉奥まで咥え込み、伸ばした舌で付け根をなぞると口内で性器が震える。
しゃぶる間に竜の尻を鷲掴んで揉めばもう準備は万端なのか、物足りないと訴えてくる。
悪くはない朝なんだが、一人足りなかった。
「あっくんは、買い物かなぁ…んっ…あ、リョウくんっ」
先走りを滲ませる亀頭を舌の平で撫で回し、鈴口を強く吸いあげると伊千郎は腰を振りながら限界を訴える。
次も待ってるから焦らしはしない。ついでに腰を突き上げて呑気にしゃぶってる晶の喉奥まで亀頭をぶち込めば苦しげにくぐもった声が漏れる。
二人同時にイかせてやって、待ち侘びている竜を促せば喜々としながら俺の腰に跨った。
朝も夜もなくやりたい放題やりまくってる間に誰かが飯や風呂の準備を済ませ、欲しいものがあれば誰かが買ってくる。
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